2017年3月13日月曜日

日常小ネタ: 過ぎたるも及ばざるもNG!?糖質制限の罠

 最近流行り?の糖質制限ダイエット。

実際、この糖質制限というのは一定の効果があります。
食べ過ぎ飲み過ぎで余分な脂肪(脂質ではない)が溜まっている人、量は適切な量に近いものの運動不足などで脂肪を溜めてしまった人、などなど。
これによって効果が出る人は、たいていどこか「削り落とせる脂肪」を抱えてる場合が多いと思われます。
(当然、食事制限だけでなく適切な運動の習慣をつけるなどの改善も必要ですが)

で、これは手軽だということで、老いも若きもこぞってこの糖質制限に手を出しているのですが、これがわりと問題かもしれません。
もともと糖質は生命活動を維持するのに必要で、これが不足すると、全身的な体力の低下や機能不全を起こす可能性が高くなります。
それを避けるために体は糖質を蓄えようとするのですが、「糖質恐怖症」のような状態になると、その必要最低限の量すらも削ぎ落とそうとしてしまいます。

そうなると一大事です。

疲れやすくなってだるさが続く、頭がぼぉっとしやすくなる、程度なら軽いもの。
それが心筋に及べば不整脈や心不全、脳に及べば飢餓状態から来る情緒不安定や生存気力の低下など、いろいろな悪影響が考えられます。
さらに最悪なことに、この状態を継続して蓄えた脂肪がなくなってきてしまうと、手っ取り早くエネルギーに変えられる筋肉が分解され、もし生命維持に必要な部分まで削ぎ落とされてしまうと、もちろん死にます。
通常はその前に体の危険に気づいて無理を止めるでしょうが、そこまで到達すると正常な思考すら無理になっているでしょうから、大抵死ぬまで続けてしまうことになるでしょう。

 摂りすぎても、足りなくても駄目な糖質ですが、適切な摂取量は当然個人差があるので、思い込みで摂っていると大抵は上か下かに振れてしまいます。
一番良いのは定期健康診断を受け続けることですが、高齢で会社を離れると個人で受けるのは面倒になるでしょうし、若者も非正規雇用が増えすぎて健康診断を受ける割合も多くないのが現状です。
適切な食事と運動を続ければ、自己管理でもある程度まではなんとかなると思われますが、できれば専門家の診断を受けたほうが良いでしょう。


<おまけ>

 ちなみに「痩せたい」と思うと、糖質を含めた摂食量を全体的に減らす「食事抜き」がぱっと思いついて実践してしまいがちですが、これはNG。
満足な食事が取れないことによる精神的ストレス、摂取栄養素・エネルギー不足による肉体的ストレスが恒常的にかかり、大抵は心か体のどちらかが壊れてしまいます。
なので、ダイエットをギブアップして食事量を元々以上にしてリバウンド、というのは、ストレスから逃げたいという本能に従っただけ、と言えるのかもしれません。

正しく適切に痩せるためには、「糖質など活動源になるものは、生活スタイルに合わせて減らす」「過度な糖質や脂肪分等を減らしても、野菜などで量を補って食べる目方は減らさない」などがミソです。
単に減らしただけの「もの足りない」内容だとストレスになりますが、全体的な食事量を据え置いて「ちゃんと食べてる、ような。。。?」と体に誤解させればストレスになりにくく、適度な体重にもどし、かつ維持しやすくなると思います。
また、体格の割に体脂肪率が大きい人は筋肉がやや衰え気味になっている可能性があるので、定期的にこまめな運動を行って筋力増加・維持に努めたほうが良いでしょう。

ちなみに自身もメタボ検診で予備軍アウト!と診断されましたが、食事量・内容の見直しと運動量の増加により、3ヶ月くらいで4、5kgの減量に成功しています。