2015年8月8日土曜日

日常トラブル:まれに危険なUSB扇風機

 パソコンなどの普及で地味に人気の出てきた卓上用の「USB扇風機」についてです。


 この扇風機は電源をパソコンなどのUSBポートから取るように設計されていて、物によっては携帯充電用のソケット変換プラグを経由して家庭用電源ソケットからも電気供給できます。
この手軽さも受けてか、最近は家電量販店だけでなくディスカウントショップや家電以外を専門とする店(の客引き用)などにも置かれるようになっています。

ただその中に、本来はUSBバス供給用でない機器に無理やりUSB電源の回路を組み込んだものもまれにあるようです。
おそらく最近はほとんどないと思われるのですが、「乾電池とUSBが併用できる」というもの、特に乾電池の必要本数が極端に少ないもの(単3電池1、2本など)には注意したほうが良いでしょう。
言ってしまえば、「やたらと安い子供の自由工作キットのようなチャチな扇風機的なにか」といった感じのものです。

こういったものの中には本来乾電池のみの製品に無理やりUSB給電の回線を増設しているものが含まれています。
その場合、USB給電側の電圧が高すぎるので減圧する必要があるのですが、その回路が銅線に抵抗1つ、というやや危険なものになっていることもあります。
こういったものは長時間使用すると抵抗を含む回路が発熱して焼け落ちる可能性があります。
そこまでいかなくても、発生した熱によって樹脂などの外装部分が加熱変形するかもしれません。

そのほか、ケーブルやモーターといった各種部品に耐久性が低いものが使われている可能性もあります。
こういった製品は非常に寿命が短いことが多く、ひと夏のつもりで買ったのにわずか数週間で駄目になる、といったこともなくはありません。


 最近の製品はAC電源用製品のデチューン品が多いようなのでほぼ問題無いと思いますが、もし「異常に安い上に作りがチャチ、なのにUSB給電」といった扇風機を見かけた時は注意しましょう。
もちろん、作りがしっかりしているのに安い、というものは単なるお値打ち品である可能性も高いのですが。

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