2016年11月5日土曜日

PCトラブル:Windows Updateの確認が終わらない(長期放置編)

 Windows Updateが進まない、終わらない系の記事(っぽい何か)はすでにいくつかありますが、今回は「アップデートを長期放置した場合」の対処法です。


<Windows Updateを長期放置するリスク>

 Windows Updateはシステムソフトの機能追加や接続機器のドライバー更新などにも使用されますが、主な用途は「脆弱性・セキュリティ不備へのパッチ当て」です。
PCを動かす基本ソフトには数多くの「抜け道」があり、たった1週間でも数件、数10件の問題があがります。(その深刻度の軽重は置いておいて)

「このPCはほぼ使わないから」とWindows Updateを切って(手動にして)放置する人もいるようですが、もしそのPCを「完全なスタンドアロン」(ネット繋がない&外付け・リムーバブルメディア一切使わない)にできないなら話になりません。
どんなユーザーでも「ネット接続」「外部メディアとのデータやり取り」のどちらか、あるいはその両方を実施しているはずなので、Windows Updateによるアップデートが推奨となります。
これを長期間放置する、あるいは一切やらないというのは、悪意あるユーザーに餌を与えているも同然です。

で、このWindows Updateですが、システムソフトがリリースされてから時間が経過するとアップデートパッチの数が多くなるため、定期的に更新していても開始時の更新プログラムスキャンに数分から10数分かかるようになります。
それなのに月単位で放置していたなら、下手をすると確認だけで1昼夜かかる、なんてことも不思議ではありません。
たった1、2週間くらいの放置なら大丈夫、と思いきや、緊急リリースなどがあると予想以上に時間がかかることも。


<長期放置からの更新をどうするか>

 さて、Windows Updateを長期放置すると「更新プログラムの確認が終わらない」&「更新が半無限で落ちてくる」の繰り返しが起こりやすくなります。
そのため嫌気がさして(再起動などで)Windows Updateを強制終了させる、なんて人もいますが、大抵の場合その影響で更新プログラムのチェック機能に障害が出て更新すら出来なくなってしまいます。
かといって、普段から使っているPCやタブレット端末を更新のためだけに日単位で放置するのも、今の御時世無理ゲーに等しいでしょう。

こういった場合、時短できるかもしれないテクニックとして、「最新のロールアップ・累積更新プログラムをローカルインストールする」というものがあります。
ただしPC・システム管理知識がない人にはさっぱりわからない内容になっているので、不安なら手を出さないようにしましょう。

Windows Updateで適用されるセキュリティアップデートパッチは、Microsoft社のセキュリティ情報公開ページからもダウンロードできます。(「マイクロソフト セキュリティ情報」や「セキュリティ TechCenter」で調べれば出てきます)
本来はネットワーク管理者がサーバー管理された複数のネットワークPC(大体更新プログラムが制限されている)で「ネットに繋がずに」パッチ当てしないとならない場合などに、該当パッチをダウンロードする際に使用します。
もちろん一般のユーザーでも使用はできるのですが、通常はWindows Updateで適用されるので使用する必要がありません。

上記のページを開くと、セキュリティ情報のトップページに最新のセキュリティ対応に関する情報が表示されます。(ただし日本語なのはトップだけで、実際の情報ページは英語がほとんどですが)
ここから「セキュリティ更新プログラム」>「セキュリティ情報」の順に開くと、現在公開されているセキュリティ情報MSxx-XXX(xxは年2桁、XXXは公開番号)の一覧が表示されます。

ここで「セキュリティ更新プログラム」と書かれたタイトルのリンクをクリックし、そのページにある各OSの「ロールアップ/Rollup」リンクから一括アップデートインストーラーをダウンロードして適用すると、Windows Updateそのものに障害が出てなければあっという間に解消することが多いです。
またそれでも時間がかかる場合は、「累積的なプログラム」と書かれたもののインストーラをダウンロードして適用すれば解消されることがあります。

ちなみに、こういった情報を普通のユーザーにもちょっとだけわかりやすく案内しているサイトもあるので、どうしても試してみたい人はそちらを探してみても良いかもしれません。
かなりピンポイントな記事を掲載していることもあるので、そのものズバリな解決法が見つかることも?

 なぜこれで解消するか、というと。

セキュリティパッチの一部は「上書きに次ぐ上書き」で更新されていることが多く、更新データを溜め込みすぎるとこの上書きルートの検証に「無駄な時間」を使ってしまうことになるのです。
(これを検証し忘れてしまうと、古い不完全なパッチが上書きされる「ロールバック」が起こってしまう)
しかし最新のロールアップパッチを適用すると、すでに適用済みのパッチにつながる古いパッチは検証されなくなるため、無駄な時間を大幅に削ることができるのです。

ちなみにクリーンインストール直後のシステムでアップデート検証が止まる不具合が出にくいのは、無駄なパッチがないのでそもそも無駄な検証時間が必要ない、ということなのです。
もし現在のデータに未練がないなら、OSを最初からインストールし直して環境を作り直す、という手もあります。


<その他のWindows Updateトラブル>

 上記の記事は「Windows Updateそのものにトラブルがない場合」のケースですが、アップデートがうまくいかない場合の原因は他にも考えられます。
主なものとしては、「Windows Update機能の障害」「Windowsシステムの障害」「マルウェア等によるアップデート機能の封殺」などがあります。
これらについても解消する方法はありますが、OSの種類や障害の状況・深刻度によって対処方法が異なりますので、ここでは取り上げません。

というより、「Windows Update 更新できない」などで検索すれば専門家(PC修理・メンテナンスしている技術者さんとか)のページが見つかるはずなので、そこで調べてみてください。
ちなみに知恵袋質問ページ的なところだと的外れな回答しか見つからない(最悪罵倒される)こともあるので、閲覧&利用は九分九厘ダメ元という考えで利用しましょう。

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