2017年5月11日木曜日

PC小ネタ:Windowsで外付けストレージをロックされにくくするコツ

 Windows OSのよくあるトラブル質問のひとつに、「外付けストレージを取り外そうとしたら延々使用中と言われて安全に外せない」というものがあります。

このメッセージが表示される理由は各地の情報サイトや知恵袋コミュニティで言われているとおり、「ファイルやアプリを開きっぱ」とか「誰かがストレージにアクセスし続けてるとOSが誤認識」とかが挙げられます。
特に後者は、ストレージから直接起動したインストーラーを途中で中断したり、ファイルを開いたままでスリープ状態になったり(HDD等の場合)、といったイレギュラーな状況にすると起こりやすくなります。
対処法も上記サイトで言われているとおり、「外付けストレージから開いたファイルやアプリをすべて閉じ」て、それでもだめなら「OSを再起動してから取り外す」です。

 しかしそもそも、「外付けストレージからデータを開いたら安全に取り外せなくなりやすい」なら、「データを外付けストレージからデスクトップなどにコピーして閲覧・編集・実行する」ようにすればよいだけです。(データ編集の場合は、編集後のデータを外付けストレージへ上書きして更新する)
安全な取り外しが必要な外付けストレージから直接データを開かなければ、アクセス中と誤認識される可能性はかなり減ります。
個人の端末はともかく職場の端末だといちいち再起動していては大変ですので、面倒かとは思いますが、そういった癖をつけておいたほうが良いでしょう。

なお、一度ロックされてしまうと以降ずっとロックされっぱなしになることがほとんどなので、そういったときは強制的にロック解除させるツールを導入するか、毎回再起動をするか、みたいな感じになります。
ただ最近のWindowsの「安全な取り外し」はポカヨケ的な意味で残されている感じで、マウント解除しないと本当にデータが破損する可能性が高かった昔と違って破損率はかなり低め、らしいです。
もし無駄に自信があるなら、「えいっ」と接続ケーブルやストレージメモリーを抜いてしまっても良いかもしれません。。。が、あくまでも自己責任で。
(自身はぜったいやりません。Windows以外のOSも使ってるし、なにより昔の人なので)

 ちなみに、NASやファイルサーバーなどネットワーク共有ストレージだと取り外しをすることはないためこういったことをする必要はありません。
(ただし、通信障害による意図しないデータ改変や破損、排他処理によるファイルロックなど、ネットワークならではの問題は起こりうるのですが。。。)
あと、データ持ち運びが前提のメモリーカードやスティック等ならともかく、動画音楽保存用の外付けHDDなど長時間接続することが前提なものは、逆に無理に取り外そうとせずシャットダウンするまで繋ぎっぱにしておくのも良いかもしれません。

 Windows PC(特にモバイル系)&USB接続に限って言えば、実はもう1つ可能性があります。
それは、Windows8あたりから(>訂正)Windows 7かVistaあたりから実装されたと言われる「USBの省電力機能」です。

気づく人は気づくと思いますが、標準設定のPCでUSB外付けストレージを接続し、しばらく放置していると、次に画面を開くときに一瞬フォルダーの中身が消えたり、アイコンが点滅したり、といった動きをすることがあります。
頻繁に使用されるUSBメモリーやSDカードだとほとんどありませんが、アクセス速度が落ちるHDDや光学ドライブ(DVD/BDなど)だとかなり顕著です。
これを、HDDスリープ機能によるためと勘違いされている方もいるかもしれませんが、多くはUSB省電力機能、もしくはHDDスリープ&USB省電力機能の複合要因が多いようです。(あくまでも自身所有の端末の話ですが)

ロースペックPCやタブレットではサポートしてないこともありますが、電源管理のオプションとしてこの設定が存在する端末は、この要因を疑う必要があるかもしれません。
もし、外付けドライブからのアプリインストールや音楽・動画ディスク視聴でトラブルが起きやすいときは、一旦USB省電力機能をオフにした状態で行ってみると状況が改善する、、、かもしれません。

ただし、常にUSBをONにするということで、最近流行りの「USB充電」が正しく充電動作しなくなるという情報(充電が終わっても充電し続けるとか、給電量がおかしくなるとか)もあるので、必要なとき以外は標準設定にしておいたほうが良いでしょう。
(スマホとかUSB充電可能な端末を持ってない人のほうが珍しいでしょうしね)

Windows 10の場合の簡単なルートだけ書いておきますが、詳細はPCサポート系サイトをごらんくださいね。
ぐぐる先生たちに「USB 外付け スリープする」とかでお願いすればすぐに検索してくれます。

「電源のオプション」(設定 や 通知領域の電源アイコンメニューなどから)
>プラン設定の変更(現在使用中の設定を変えるとき)or電源プランの作成(使用中のものと別の設定をつくるとき)
>詳細な電源設定の変更
>USB 設定 - USB の セレクティブ サスペンドの設定
>(オフにする時)電源に接続:無効 にして「OK」する。

ちなみにWindows 7以前は、XP/Vistaサポートと同時対応するために外付け機器のメーカーさんがスリープ対策用のアプリ等を使って制御していたみたいですので、Windows 7ユーザーの人はメーカーサイトに行って更新されたプログラムが無いか確認してみてください。
USB省電力オプションがないPCを使っている人でこのような症例に当たる人は、同じような対応が必要かもしれません。

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