はじめに
かつては一世を風靡したものの、現在は開発生産が終了して後継機に座を譲ったApple社の携帯音楽プレイヤー「iPod」。
未だにユーザーが多いとされるこの端末のtouchモデルで「うまくタッチできない」「反応が悪い」という現象に遭遇しましたので、その顛末を記載しておきます。
概要
- 動作異常の要因は、画面の傷や汚れや保護シートではなく、「保護ケース」?!
- 保護ケースが引き起こしたのは、「本体の湾曲」と「熱暴走」?!
「保護ケース」が引き起こした動作異常
発覚した経緯
この問題がわかったのは、買い替えでほぼ使わなくなった古いiPod touchをアプリプレイ機に転用した時でした。
音楽再生だけで使っていた時はあまり気にならなかった「タッチの鈍さ」「フリック精度の悪さ」が、実は操作困難レベルの異常なものだった、という事に初めて気づいたのです。
冬場に指で操作すると反応が鈍い、というのは静電気や乾燥などが影響している事が多いですが、画面を綺麗にしてiPod/iPhone対応のきれいなタッチペンで操作しても状況が変わらないのは経験がない状況でした。
ネット情報に頼って改善、しかし・・・
今は情報サイトやSNSに情報が氾濫するほどしている時代で、この手のトラブル情報も数多くあります。
クリーニングや保護フィルムのチェックなど色々試してみたところ、驚くほど快適に動くようになりました。
流石はネット情報、と納得しながらしばらく使っていると、問題が再発。
結局、再発・メンテナンス・回復・再発・・・のループを繰り返すことになったのでした。
ここへきて、「故障も含めた端末自体の異常」も考えないといけなくなったのでした。
ダメ元で保護ケースを外す。すると・・・
ほとんど使ってなかった端末なので、修理に出すのはちょっと・・・という事で、泣き寝入りになりかけた時。
ふと、「メンテナンスした後は大丈夫で、それが終わるとダメ」という事から、長年使っていた「保護ケース」を外してみることにしました。すると・・・
それまで問題ばかりでまともに使えなかった端末が、快適に使えるようになったのです。
もちろん最新のiPhoneでないとまともに動かせないアプリはどうしようもないのですが、少し昔のアプリなら十分動かせます。
ここにきて、原因は「保護ケース」だった、という事がわかったのです。
保護ケースが起こしたのは「本体の湾曲」?
「保護ケース」を付けただけで本体が誤動作する、という情報はほとんど聞かれません。
事実、手持ち端末はすべて保護ケースを装着しているのに、問題が出る端末がその1つだけなのです。
こうなってくると、その端末自体に何か問題があったのでは、ということになってきます。
少し調べてみると、問題を起こすiPod touchは「第6世代」。
装着していた保護ケースは、長距離移動などが多かった時期に買ったものだったので、しっかりフィットでやや硬め、サイドの部分が厚めのものでした。
問題が起きなかったのは、申し訳程度のシリコンケースを使っていた第1世代と、実用性を重視して「軽めの保護ケース+持ち運び用バッグ」で使っていた第7世代。
(ほかにiPod nanoなどもあるものの、保護ケースがないのでパス)
そこでiPod touchの第6世代と同時期にリリースされたiPhoneを調べてみると、iPhone6/6plusでした。
さらにiPhone6/6plusの情報を調べてみると、「フレームが強固ではなく湾曲する事がある」という情報も見つかりました。
そのため、もともと本体フレームに問題があるかもしれない機種にしっかりした保護ケースを使っていた事から、しっかりしすぎた保護ケースを装着した事で本体フレームが少しゆがみ、その影響で内部部品が少しゆがみ、タッチ操作に影響が出ていた、という結論に至ったのです。
現在販売されているiPhone/iPadはそういった問題が起きにくくなっているとされていますが、落下や衝突などの衝撃でゆがむ場合はあるらしいので、扱いにはくれぐれもご注意を。
おまけに「熱暴走」も解決?!
また、保護ケースを外すことで「アプリがすぐ落ちる」「動作が不安定」という問題もほぼ解決しましたが、こちらは熱暴走の引き金になっていた保護ケースが無くなったからではないか、と推測できます。
使用していた保護ケースは分厚くて少し熱をこもらせやすく、しかも触り心地重視で排熱度外視の布外装になっていました。
音楽を聴く程度ならそれでも問題ないレベルでしたが、iPhoneのように色々なアプリを入れて使う高度な使い方には耐えられない製品だった、という事になります。
おしゃれケースは見た目こそ良いですが、本体との相性や実用性があまり考えられていないものもあるかもしれないので、注意が必要になりそうです。
iPod/iPhone/iPadのタッチ不具合原因あれこれ
最後に、さまざまな場所で書かれているiPod/iPhone/iPadで発生するタッチ不具合の原因について列挙しておきます。
詳細についてはApple社の公式サポートやiPhone・スマホ修理店の情報などを参照してください。
- 画面の汚れ
- 画面の割れや破損
- 本体の落下・衝突などによる本体のゆがみ
- 保護フィルムとの相性
- 本体の反り・曲がり
- 水濡れ・水没
- アプリの暴走
- iOSの暴走やシステム異常
- マルウェア感染 ※Apple社非推奨のプログラムやアプリを使用した場合
- 本体内部の故障
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