2017年10月29日日曜日

PC小ネタ:Windows 10のアップグレード失敗対応(低スペックPC編)

 巷でOS置き換えが進んでいるWindows 10ですが、2015リリースバージョンのサポートが切れ、Windowsモバイル端末は(セキュリティを考えると)事実上文鎮行きになってきています。
そのうえ、ノートPCクラスのスペックを持つモバイル以外は、アップグレードのダウンロードすらまともにできないのでもはや打つ手なし。。。と思えます。
しかし、端末のごく一部は、適用方法を変えることでアップグレードできる場合もあるのです。

<どれくらいのスペックが必要?>
Windows 10のOSだけ入れる場合、額面上のOSサイズは20GB未満なので、「32GB」のディスク容量ならインストールは可能です。
しかしこれはOS「単体だけ」入れる場合で、更新する場合はそれと同じくらいの容量がないと成功しないので、ディスク容量表記で言えば「64GB」が最低限度になります。

その他は基本的に、現状市販されている端末であれば問題ないと思われます。
が、Android端末向けのモバイルを転用した端末など、性能が十分でないものも一部ありますので注意しましょう。

<アップグレード成功の鍵は「失敗する段階」にある?>
「インストール・アップグレード失敗」と一口に言われますが、Windows 10では以下のような段階があります。

  1. 事前チェックでマシンスペックがWindows 10不適合
  2. アップグレード用ファイルのダウンロード失敗
  3. インストールファイルのダウンロード失敗

最初のケースは、Windows 10にできないレアケースでそもそも論外なので、あきらめましょう。
むしろそのマシンにWindows 10が入っていて、まがりなりにも動いていたとしたら、それ自体が奇跡です。

その次のケースは、更新ファイルをダウンロードする空き容量が足りなかったケースです。
この場合も、たとえ更新データだけダウンロードできたとしても絶対にインストール出来ないので、あきらめましょう。

最後のケースは、インストールするための空き容量が足りないということなので、アップグレードデータ分が空けばインストール成功するケースもあります。
こういったマシンの場合、外付けディスクを使った「新規・復元インストール」の方法でインストールを行うと更新に成功することがありますので試してみましょう。
ただしWindows上から起動しないと「クリーンインストール」になってしまうので、注意です。(詳細はMicrosoft社の公式サイトやWindowsサポートをする有志サイトにあるため割愛します)

もちろんこの方法でもインストールできないものはできないので、試してみてダメなら「アップグレードは」あきらめましょう。

<更新サポートアプリだと絶対成功しない?わけ>
アップグレードはWindowsアップデートで配布される「更新アシスタント」というアプリでやることがほとんどですが、これは外付けディスク・ドライブからの更新に対応していません。(たいてい、Windowsのあるドライブの空き容量にアップグレードファイルがダウンロードされる)
そのため、実質はインストール可能な空き容量があっても、更新用データで埋められた結果で容量不足になったらインストールできない、ということです。
また、アップグレードの場合、旧来Windowsの「サービスパック」と同様に「復元用バックアップデータ」も保存されてしまいます。

その結果、アップグレードでも新規インストールと同等のディスク容量が必要になるので、だいたいアップグレードアプリからは更新に失敗する、ということなのです。

<最後の手段、クリーンインストール>
Windows 10のOSサイズ自体はそう増えておらず、追加データも数GBにとどまっています。
なので、どうしても新しいOSバージョンのWindows 10にしたい人は、「クリーンインストール」をすることになります。
別途インストールメディアを作成する必要はあるのですが、OS以外の余計なデータは入らないので、必須要件を満たしていればおそらくインストールはできるでしょう。

しかし、「クリーンインストール」はバックアップを残さない完全新規のインストールなので、環境設定やアプリインストールをやり直さないといけなくなります。
しかも万が一失敗したら、その時点で文鎮化が確定します。
もしやりたい場合は、必要なデータをバックアップ専用ディスクに保存したうえで、「文鎮化覚悟」でやるようにしましょう。

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