2016年2月14日日曜日

日常小ネタ:発泡スチロールを最小限の「被害」で細かくする

 新生活を始める引越しシーズンになると、一部では色々なゴミが出てきます。
その中でも意外と厄介なのが、家電の梱包材として未だに使用されている「発泡スチロール」です。
最近では多くが再生紙トレイ(紙製の固定材)や軟質プラスチックに置き換えられていますが、大型家電や形状の複雑なものには未だに使われています。

この発泡スチロール、自治体によっては「できるだけ細かくしてね」というお達しがありますし、そうでなくてもひとつひとつがかさばるのでそのままだと無駄にゴミ袋を消費してしまいます。
そうかといって、バラバラにしようとすると「パンパンと音が鳴る」「断面からポロポロ屑が落ちる」など、結構面倒です。
この2つ、多少は軽減できる(かもしれない)方法があります。


 まず「パンパンと音が鳴る」問題。

これは発泡スチロールに力を加えたとき、発泡スチロールの粒の接着面が一気に剥がされることで起こります。
口の閉じた袋を手で押しつぶしたら大きな音が鳴る、というのと同じような原理です。
中にはそのためだけにDIY用のスチロールカッターを購入する人もいるでしょうが、もっと安価に済ませる手があります。

準備するものは、使わずに余った割り箸です。
これを、割りたいと思う面や角の内側に一直線になるよう軽く突き刺していくだけです。
いわゆる「切り取り線」を作るイメージですね。

あとは、この切り取り線が山の頂点になるように折り曲げてやれば、思いの外あっさりと剥がれてくれる上、音もほとんど鳴りません。
さらに、両面から線を入れてやれば紙を破るイメージで簡単にはがせるので、箱状のものを小さくする時にも使えます。
ちなみにうまくやれば、思い通りのサイズに調整することも可能です。
ただ、線の入れ方によってはうまく割れないこともありますし、変なところに破れ目が入ってしまうこともあります。

ちなみに「大型のマイナスドライバー」などの工具でも代用できますが、力を入れすぎて突き抜けさせないように注意しましょう。
また力自慢の人なら指で穴を開けていくこともできますが、指先を誤って傷つける可能性もあるのであまりおすすめしません。


 次に「ポロポロと屑が落ちる」問題。

これは主に、解体したときにできた断面がこすれあって粒が剥がされたり、無理に割ろうとして断面が複数の小片(粒の塊)に分かれたりすることで起こります。
実はこれを軽減するのにも、先に上げた割り方はかなり有用です。
音が出ない=無理に破断されない ということなので、必然的に細かい粒も減るためです。
さらにゴミ袋の中でこれをやれば、余程下手を打たないかぎりは周囲に屑が飛び散ることはありません。

もちろん刃物で「切る」というのも粒を出さない手なのですが、柔らかいものを切る以上丁寧さが必要になります。
雑にやると余計に粒を落としてしまったり、自身を傷つけてしまったりと、かえって面倒なことになるかもしれません。

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