2022年2月4日金曜日

PC小ネタ:偽セキュリティ警告画面にご用心!搾取されないための対処方法

最近はPCやスマートフォン・タブレットでインターネットを利用することが当たり前になりましたが、それと同時にコンピューターウイルスや不正ソフトへの感染例も増えています。
今では基本ソフトがセキュリティ機能を持つのが当たり前になったため、ユーザーのうっかりミスなどを除けば深刻な被害にあうケースはかなり減ったようです。

しかし最近、ウェブサイトを閲覧するだけでウイルスを検知したと騒ぎたてる偽のセキュリティ警告画面が表示される事例が増えているそうです。
詳しい情報を書くと詐欺業者が対策してしまうおそれがあるので、興味がある方は情報セキュリティを専門に扱う公的機関のページを参照してください。
(もし検索エンジンを使う際は、公的機関を名乗る不正ページに引っ掛からないようご注意を)

ちなみに増加した理由ですが、いまや当たり前の「ネット広告」を利用する手口が拡まったことも一因にあるようです。
これも詳しい手口は書きませんが、詐欺サイトと同じように「実在する企業広告の不正コピー」であることも少なくないそう。
広告ばかりのサイトを開き続けているといつかは不正サイトが開くかも、と思っておきましょう。

さてこの悪質な偽セキュリティ警告ページですが、多くの場合でブラウザページを画面全体に表示し、別画面に切り替えられなくする厄介な動作をします。
ふだんマウスやタップ・ジェスチャー操作しか使っていないユーザーは「画面が消せない!どうしよう?!」とパニックになってしまうと思います。
しかし、不正暗号化プログラム(ランサムウェア)などを除くと、ほとんどは基本ソフトの機能機能だけでブラウザを閉じる事ができます。

PC(Windows、macOS)の場合
キーボードショートカットを代用して、「ブラウザアプリを強制終了する」操作を行いましょう。
この機能はPCの基本ソフトに関係する操作なので、たいていはアプリケーションを強制終了できるはずです。
Windowsの場合は「Altを押しながら、F4ファンクションキー」、macOSの場合は「optionとcommandを押しながら、escapeキー」の操作を試してみてください。
macOSは強制終了したいアプリケーションを選ぶ必要がありますが、簡単にアプリを終了させられます。

スマートフォンやタブレットの場合
まず、「ホーム」ボタンでホーム画面に戻れないか確認しましょう。
ホーム画面に戻れたら、「タスク」ボタンなどでマルチタスク画面を表示し、すべてのアプリを閉じます。
(ブラウザアプリだけを終了させないのは、ほかに悪さをしているアプリがいる可能性を考慮してです)
もし「ホーム」ボタンが表示されないなどの問題が起こる場合は、端末の「再起動」を試してもよいですが、状況が悪化する可能性も万が一であるため最終手段にしましょう。

ブラウザアプリの強制終了に成功したら、該当するページが再度開くリスクをなくすため、閲覧履歴やcookieなどのプライバシー情報をすべて削除しておきましょう。
ただしブラウザアプリを起動すると、履歴を使って偽ページが復活するかもしれないため、ブラウザの設定画面だけを開くようにしましょう。
(もしそういった操作ができないブラウザは、公式サイトのサポートを頼りましょう)

ブラウザアプリの対応が終わったら、次はセキュリティソフトを使って端末全体のウイルススキャンを行います。
普段は簡単なスキャンだけで終わらせている人も、万が一を考えて、必ず完全なスキャンを行ってください。
スマートフォンやタブレットはセキュリティアプリが比較的高額なので入れてない人も多いでしょうが、できるだけネット上の無料検査サイトでなく端末のアプリを使いましょう。

うっかり連絡をしてしまったら。。。
偽セキュリティ警告ページには電話番号の情報が書かれており、「対処方法を知りたければここに連絡」と誘導してきます。
公的機関では「電話番号が書かれていても決して連絡しないでください」と警告していますが、うっかり連絡してしまうと泥沼にはまり込みます。

こういった場合は、さらなる被害を防ぐため電話番号を変えることが最善なのですが、社会生活への影響が大きすぎるため簡単にはできません。
電話の場合、電話機の設定で特定番号の着信拒否・ブロックができるなら、該当する電話番号を着信拒否・ブロック対象として設定しましょう。

万が一メールで連絡してしまった場合は、面倒でもメールアドレスを変更しててしまうのが最善です。
メールアドレスは会員サイトのメンバーアカウントとして使われることも多いですが、電話番号よりは影響が少なくて済みます。

最後に
偽セキュリティサイトなどに何度も引っ掛かる人は、たいてい「もう引っ掛からないだろう」と甘く考えて、何も対策しないことがほとんどです。
そういった目にあった時はPCやスマートフォン・タブレットなどのセキュリティ設定を見直すよい機会になります。
気を引き締めなおす意味も込め、持っている端末すべてのセキュリティ設定を見直し、抜け穴がないように努めましょう。

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