2015年2月22日日曜日

iTunes小ネタ:インポート時にアルバムが「細切れ」になる理由

 初心者寄りの iTunes ユーザーの質問として比較的多いものに、「同じアルバムからインポートした楽曲がアルバム単位でまとまらない」というものがあります。
実際、何も考えずに楽曲をインポートすると、細切れインポートになってしまうことがほとんどです。

 実はこれは、iTunes の仕様とユーザーの設定不足が組み合わさって発生することがほとんどです。

 通常 iTunes でアルバム単位の楽曲インポートを行うと、曲やアルバムなどの情報は CD データベースやプレイリストのデータベースからコピーされます。
もしそこに該当のデータが無ければ「空欄」となるのですが、もし「アルバムアーティスト」が空欄の場合、アルバムアーティストとして「アーティスト名」が参照されることになります。
これだけでは特に問題ないように思われますが、複数アーティストが参加するコンピレーションアルバムだと問題になってきます。

例えば1つのアルバムにA,B,C,D,E,Fの6人(またはグループ)の曲が収録されているとします。

もしこのアルバムを「アルバム情報なし」でインポートすると、アルバムアーティストは空欄のため、「アルバムアーティスト:なし」の曲データができます。
これをアルバム単位でソートすると、「アルバムアーティスト=アーティスト」となるので「Aのアルバム」「Bのアルバム」。。。「Fのアルバム」という結果になるのです。

ちなみにこれは、いくら曲やアーティスト、アルバムの名前を変更しても解消できません。
アルバムアーティストの設定が原因なので当然といえば当然です。


 これを解消するアルバムアーティストの設定は、いくつかあります。
  • アルバム収録のアーティスト名を借り、「OOOなど」という表記にする
  • 「さまざまなアーティスト」という汎用表記にする
  • 販売元の会社組織などの名前を入れる
これを「インポート元になるアルバムデータやCDなど」に設定しておけば、インポート後にアルバムがばらばらになることを防げます。
さらにインポート後、各楽曲の「コンピレーションアルバムの一部」設定をオンにしておくことで、再生などの際にアルバムが正しく認識されなくなる可能性をより減らせます。

2015年2月17日火曜日

日常小ネタ:飲酒時にやってはいけない?些細なこと

 大人の付き合いとしてよく用いられる酒の席。
懇親会や打ち上げ、お祝い事といったさまざまな機会で酒が提供されます。

しかし、もしもその飲酒にあわせてやってしまうと、体調を極端に崩したり最悪命にかかわったりする事がいくつかあるようです。
ちなみに酒が飲めないのに深酒をする、とか酒酔いで運転する、といったものは禁則に決まっているので論外とします。


・ 空腹状態で飲酒すること

 これはよく言われる禁則事項ですね。
空腹だとアルコールの吸収が早くなりすぎて中毒を起こしやすくなります。
もちろん飲酒中に消化が進んでアルコール以外の吸収物が少なくなってしまうと同じ結果になりかねません。

よく言われるとおり、肴(おつまみ)と一緒にゆっくりと飲むのが基本です。


・ 飲酒の前後に汗をかくこと

 意外と誤解があるようですが、スポーツや長時間の入浴など比較的多く汗をかいた直後に飲酒したり、飲酒後に「アルコール抜きのため」といって発汗する行動をしたりするのは危険なようです。
もしやってしまうと、体内の水分を極端に失って脱水症状を急速に進めることがあるとのことです。

よく「酒で水分補給」という話をする方がいるようですが、当然ながら同量の水より含まれる水分が少ない上、その水分もアルコールの分解や排出で消費されてしまいます。
そのうえ発汗して水分を失ってしまうと、生命活動に必要な量を下回るリスクが高まってしまいます。


・ 飲酒後に深い眠りについてしまうこと

 飲酒後はアルコールの作用で血流の増加と減少が比較的早く起こるため、横になるなどの安静な体勢をとっていると眠りにつきやすくなります。
よく「寝酒」というのをやる人がいますが、原理としてはある意味あっているのかもしれません。

 しかし、飲酒状態で寝付いてしまうと、体が休眠状態になってしまうため体内のアルコールが十分に分解しきれず、悪さをする状態で残留し続ける可能性が高くなります。
そうなると、どうしても臓器へのダメージをより深く大きくしてしまうリスクが高まることになります。


 ほかにも色々なものがあると思いますが、やりがちなこととしてはこういったものが挙げられると思います。

ちなみにかなり最悪な組み合わせは、「スポーツなどで汗をかいた後に食前から強めの酒を飲み、飲酒後は熱帯夜の扇風機の真ん前や乾燥した真冬のコタツの中で寝込んでしまうこと」になるでしょうか。


以下、個人的な体験談。。。

2015年2月10日火曜日

PC小ネタ:「文字化け」のなぜ

 ベテランPCユーザー(といっても20年近くとか)であればある意味常識だったとも言える「文字化け」に対する意識ですが、最近ではカジュアルパソコンやスマホなどの普及でビギナーが入り込んでくる率が増え、かなり薄らいでいるように感じます。
特にブログやメールなどで使用してしまうと最悪文章全体を化けさせてしまう文字がある、というのはかつてのPCユーザーの常識でしたが、現在では古典知識のような感じになっています。
とはいえ、これが原因で仕事メールや問い合わせフォームの内容が読めずにトラブルになる、ということも少なくはありません。

 ちなみに最近はブログやWebメールといったものを使用されることが多いと思いますが、多い困りごとに相手に送ったメールなどが必ず化ける・日本語優先に指定しても無視されるというものがあります。
この現象は、日本語では何の変哲もない記号をトリガーとして勝手に文書を変換してしまうというおせっかい機能によって起こるようです。

よくあるのが「全角の波形(チルダ)」です。

これは期間をあらわしたり口語の長音代わりにしたりと、日本語ではよく用いられます。
しかしこれを含むテキストをWeb文書にすると、日本語表示に指定していてもなぜか欧文向けのテキストに勝手に変換されてしまいます。
そのためウェブ公開する文章やメールなどではできる限り使用しないほうが良いでしょう。


 さて、昔から言われている文字化けの原因として最も多いものに、「環境依存文字」の使用があります。
環境依存文字とは、ざっくり言うと「環境によって表示される・できるかが変わる文字」のことです。

かつてのパソコンは使用可能な文字の数がかなり制限されていて、基本的な英数記号以外の文字は販売される国・地域ごとに異なるものを使用していました。
そのため、システム言語によっては異なる文字として表示されてしまうものがあるのです。

こういった現象を引き起こすのが環境依存文字です。

主に環境依存文字として挙げられるのは以下のものです。
  1. 特定の言語でしか表示できないもの(文字コード依存)
  2. 特定のパソコンや端末でしか表示できないもの(基本ソフト依存)
1は上でも軽く触れたWebメールにも関連するものです。

パソコンで表示される文字はすべて0・1のデジタルデータを一定の法則で変換したものになっています。
この変換ルールを定めたものが文字コードテーブルと呼ばれるもので、ここにデータ変換の法則が定義されています。

しかしこのテーブルは登録できるデータの総数に限りがあるため、販売する国や地域で良く使われる文字が優先的に表示されるように設定されています。
そのため、システムの言語が違えば違う文字が表示される可能性が高くなります。

現在ではWebなど不特定多数が見るものでは共通化規格が多く使用されますが、メモアプリなどの個人使用が中心のものは国地域ごとの変換ルールに従う事がほとんどです。
そのため特に東アジア圏など「独自の文字記号が極端に多い言語」では、うまく文字変換できずに化ける率が極端に高くなるわけです。
なお、古いユーザーには「半角カタカナ」を使用される人も多いようですが、この半角カタカナも環境依存文字なので注意しましょう。

 2も1と同様ですが、依存するのが基本ソフトの仕様である事が特徴です。

文字コードテーブルは、基本システムソフトによっても差異があります。
特にローマ数字(IVなど)や丸囲み数字、人名地名用異体字といった用途の限られる文字は端末によって実装状況が異なるケースが多く、かなりの割合で文字化けなどの不具合が起こります。

かつてはやったBBS(掲示板)では口うるさく注意されたものですが、最近では管理者自らがこういった文字を使ってしまうケースもなくはないようです。


 対処法は主に2つです。

 ひとつは、広く公開される可能性のある文書は共通規格の「Unicode」というものを使用すること、です。

一部のアプリは、該当する文字が入っていると「Unicode で保存しないと化けますよ?」と教えてくれます。
通常は、その指示に従って Unicode 規格で保存すれば文字化けは発生しません。
ただし HTML や XHTML などの Web 公開文書については、表示に使用する文字コードテーブルを指定するタグ情報もあわせて記述するようにしましょう。

 もうひとつは、文字コードテーブルを指定できない文書ではその国の表示にあわせて文字記号を入れること、です。

これは相手と同じ環境を準備しなければならないため、適切な表示にするのが正直難しいです。
場合によっては、ほぼ共通で表示される英数字をメインに使用することも考えたほうが良いかもしれません。
なお、相手が同じ言語環境ならそれほど気にする必要はありませんが、思わぬ文字が化けの要因になることもあるので注意が必要でしょう。


 環境依存文字としてはあまり挙げられませんが、表示フォントに依存する文字もある意味環境依存の文字と言えるかもしれません。
例えば絵文字などですね。

こういったものは内輪で使う分には良いですが、ブログなどに掲載するのは避けたほうが良いでしょう。
大抵は表示されなかったり、化けて変な文字が表示されたりします。
特にケータイやスマホから書き込みを行う際は注意が必要です。

なお、そういった独自記号をできる限り表示させるシステムを組み込んでいるところもあるようです。

2015年2月8日日曜日

日常小ネタ:細かな「アク」をすくえる意外な方法

 料理、特に汁物を作るときの面倒ごとのひとつが「アク取り」です。

普通は玉杓子ですくいとるのが一般的ですが、どうしても汁ごとすくいとることになるので雑にやると折角のスープが激減してしまいます。
また鍋物などで使うかすとり用の網杓子を使う手もありますが、目が粗いためなかなか取りきれません。

意外な手として「アルミホイルの落し蓋」というものがあります。
一度くしゃくしゃにしたアルミホイルを広げたもので、落し蓋の代わりにすればかなりの効果が期待できます。
一応洗えば再利用できなくもないのですが、きれいに洗いにくいのでどうしてもアクが残りやすく、また煮ている材料が肉や魚の場合「万が一」があるので使いまわしはお勧めできません。

 実は先ほど挙げた玉杓子と網杓子、組み合わせると意外なくらいにアクが取れてしまうのです。

その方法は非常に簡単。
「網杓子の上に玉杓子を重ねる」だけです。

使い方も簡単で、アクが浮いているスープの表面に玉杓子の底が触れるよう網杓子を沈め、網杓子にアクを乗せるように回すだけです。
なぜかこれだけで玉杓子ですくったときのようにアクやかすが取れる上、汁は網杓子のすきまから抜けて行くためほとんど減りません。

その理屈は良くわかりませんが、もしかすると「アルミホイルの落し蓋」と同じような効果が発生しているのかもしれません。

1回や2回では効果はわかりませんが、煮る時間が長くなればなるほどはっきりしてきます。
カレーでアクすくいをしすぎて汁を減らした上、水を継ぎ足して味の薄いスープカレーにしてしまった、みたいな失敗をしてしまいがちな人は試してみては?


 ちなみに鍋から引き上げるとき、2つの杓子を離してしまうと汁が勢い良く落ちてしまい、折角すくったアクが鍋に戻ってしまいます。
必ず2つを一緒にした状態でアクを濯ぐ入れ物に持っていくようにしましょう。

またアクは玉杓子の底に多くついているため、特に玉杓子はしっかりと濯ぐ必要があります。
そのときは2つの杓子を離して濯ぐと効率が良くなります。