特にブログやメールなどで使用してしまうと最悪文章全体を化けさせてしまう文字がある、というのはかつてのPCユーザーの常識でしたが、現在では古典知識のような感じになっています。
とはいえ、これが原因で仕事メールや問い合わせフォームの内容が読めずにトラブルになる、ということも少なくはありません。
ちなみに最近はブログやWebメールといったものを使用されることが多いと思いますが、多い困りごとに相手に送ったメールなどが必ず化ける・日本語優先に指定しても無視されるというものがあります。
この現象は、日本語では何の変哲もない記号をトリガーとして勝手に文書を変換してしまうというおせっかい機能によって起こるようです。
よくあるのが「全角の波形(チルダ)」です。
これは期間をあらわしたり口語の長音代わりにしたりと、日本語ではよく用いられます。
しかしこれを含むテキストをWeb文書にすると、日本語表示に指定していてもなぜか欧文向けのテキストに勝手に変換されてしまいます。
そのためウェブ公開する文章やメールなどではできる限り使用しないほうが良いでしょう。
さて、昔から言われている文字化けの原因として最も多いものに、「環境依存文字」の使用があります。
環境依存文字とは、ざっくり言うと「環境によって表示される・できるかが変わる文字」のことです。
かつてのパソコンは使用可能な文字の数がかなり制限されていて、基本的な英数記号以外の文字は販売される国・地域ごとに異なるものを使用していました。
そのため、システム言語によっては異なる文字として表示されてしまうものがあるのです。
こういった現象を引き起こすのが環境依存文字です。
主に環境依存文字として挙げられるのは以下のものです。
- 特定の言語でしか表示できないもの(文字コード依存)
- 特定のパソコンや端末でしか表示できないもの(基本ソフト依存)
パソコンで表示される文字はすべて0・1のデジタルデータを一定の法則で変換したものになっています。
この変換ルールを定めたものが文字コードテーブルと呼ばれるもので、ここにデータ変換の法則が定義されています。
しかしこのテーブルは登録できるデータの総数に限りがあるため、販売する国や地域で良く使われる文字が優先的に表示されるように設定されています。
そのため、システムの言語が違えば違う文字が表示される可能性が高くなります。
現在ではWebなど不特定多数が見るものでは共通化規格が多く使用されますが、メモアプリなどの個人使用が中心のものは国地域ごとの変換ルールに従う事がほとんどです。
そのため特に東アジア圏など「独自の文字記号が極端に多い言語」では、うまく文字変換できずに化ける率が極端に高くなるわけです。
なお、古いユーザーには「半角カタカナ」を使用される人も多いようですが、この半角カタカナも環境依存文字なので注意しましょう。
2も1と同様ですが、依存するのが基本ソフトの仕様である事が特徴です。
文字コードテーブルは、基本システムソフトによっても差異があります。
特にローマ数字(IVなど)や丸囲み数字、人名地名用異体字といった用途の限られる文字は端末によって実装状況が異なるケースが多く、かなりの割合で文字化けなどの不具合が起こります。
かつてはやったBBS(掲示板)では口うるさく注意されたものですが、最近では管理者自らがこういった文字を使ってしまうケースもなくはないようです。
対処法は主に2つです。
ひとつは、広く公開される可能性のある文書は共通規格の「Unicode」というものを使用すること、です。
一部のアプリは、該当する文字が入っていると「Unicode で保存しないと化けますよ?」と教えてくれます。
通常は、その指示に従って Unicode 規格で保存すれば文字化けは発生しません。
ただし HTML や XHTML などの Web 公開文書については、表示に使用する文字コードテーブルを指定するタグ情報もあわせて記述するようにしましょう。
もうひとつは、文字コードテーブルを指定できない文書ではその国の表示にあわせて文字記号を入れること、です。
これは相手と同じ環境を準備しなければならないため、適切な表示にするのが正直難しいです。
場合によっては、ほぼ共通で表示される英数字をメインに使用することも考えたほうが良いかもしれません。
なお、相手が同じ言語環境ならそれほど気にする必要はありませんが、思わぬ文字が化けの要因になることもあるので注意が必要でしょう。
環境依存文字としてはあまり挙げられませんが、表示フォントに依存する文字もある意味環境依存の文字と言えるかもしれません。
例えば絵文字などですね。
こういったものは内輪で使う分には良いですが、ブログなどに掲載するのは避けたほうが良いでしょう。
大抵は表示されなかったり、化けて変な文字が表示されたりします。
特にケータイやスマホから書き込みを行う際は注意が必要です。
なお、そういった独自記号をできる限り表示させるシステムを組み込んでいるところもあるようです。
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