2015年3月31日火曜日

思考パズル:ピクチャーロジックパズルの解き方・入り口

<はじめに>

 日本には色々な「思考パズル」があり、そのどれにも「こうすれば解きやすい」という手順や考え方などがあります。
その中に、指示された数字に従ってマス目を塗りつぶしていくと絵が浮き出してくる「ピクチャーロジック(ピクロジ)」があります。

そのルールは至って単純です。
  • 数字は「連続で塗りつぶされるマスの数」を表す。
  • 数字が2つ以上ある場合、数字と数字の間には1マス以上の塗られないマスがある。


 もちろん単純なのはルールだけで、実際のパズルの難易度はマス目のサイズや設定された絵(から導かれる数字)によって大きく変わります。
「ヒント」という形でパズルについてのコメントが付いていることもありますが、抽象的なものが多いのでそれほどあてにならないことも多いです。

一見、これではパズルを解くのは非常に困難、と思われがちですが、実はそのルールからヒントを導くことも可能なのです。


<「確定ライン」と「確定マス」>

 パズルの目的は、塗りつぶすように指定されたすべてのマスを塗ることです。
とはいえ、すべてを塗りつぶすためにはヒントが示された1ライン分、そしてその中の1マス1マスを塗っていかなくては始まりません。


 最も早く確定するのは、「塗りつぶし指定マス(とその間の1マス)の合計が1ラインのマス数と一致する指定」の場合です。
上のサンプル図では、「4」のライン以外がこれに相当します。
当然、「1ラインのすべてのマスを塗る指定」や、逆に「1マスも塗らない指定」の場合もすぐに確定します。

こういった「確定ライン」を多く含むものは、比較的短時間で解くことができます。


 それ以外のケースだと、塗りつぶし指定マスの間に2マス以上、もしくはグリッドの端から塗りつぶし指定マスまでの間に1マス以上の塗られないマスが存在する形になります。
この塗られないマスが多くなればなるほど、パズルは解きにくくなります。

しかし塗られないマスの数が比較的少ない場合、一部のマスを「確定マス」として塗ることができることもあります。

例えば下の図の場合、ラインの長さが5マス、塗りつぶし指定は3マスのため、塗りつぶしパターンは複数になります。

しかしよく見ると、どのパターンでも中央の1マスだけは確定で塗りつぶされます。


このマスが、このパターンでの「確定マス」になります。
もちろん、塗りつぶされないマスが間に入る場合も同じような考え方で確定マスを導けますが、塗られないマスのことも考えないといけないため少々複雑になります。
指定によっては確定できるマスがなくなってしまうこともあります。
上の例と同じく3マス、ただし間に1マスの隙間がある


<より効率的に塗りつぶすには>

 効率よくマス目を埋めていくには、イラスト系パズルの鉄則である「端攻め」を行うのが近道です。
端のラインからだと塗りつぶしマスは片側にしかつながらないうえ、ヒント数字の参照箇所は先頭または最後のもので確定しています。
そのため、端からなら「塗りつぶしマス」と「その外側にある塗りつぶさないマス1つ」が確定しやすいのです。

その次が、外側から1つ内側のラインです。
もし端のラインをある程度埋めていれば、そこからつながった塗りつぶしマスによって一部のマスがすでに確定していることも少なくありません。
これを利用しながら端からラインを確定していけば、比較的多くのマスを確定させることができると思います。

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