2015年10月6日火曜日

日常小ネタ: バンソウコウを使う時の注意点

 軽い擦り傷などの手当てとして貼ることの多い「バンソウコウ」。
傷が癒える前の間、外的要因によって傷が再び開くのを防いだり、付加機能によって消毒殺菌をしたり傷の治りを助けたりといろいろな恩恵を与えてくれます。

しかし、使い方や貼り方を誤ると、傷の治りを悪くして思わぬトラブルを呼び込んでしまうこともあります。

 まずバンソウコウを貼る時ですが、「傷が覆えれば良い」程度の考えで雑に貼ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、適切なバンソウコウの選び方や貼り方をしないと、傷が逆に悪化してしまうこともあります。

ガーゼなど傷を覆う素材がついたものは、傷のサイズよりもやや大きい面積のものを選ぶようにしましょう。
傷とほぼ同じサイズのものでも一応は保護できるのですが、皮膚の伸び縮みや粘着部のずれなどによって傷に粘着部がくっついてしまうと、かさぶたが剥がれるなど傷の治りを悪くしてしまう状況になることがあります。

また、肘や膝など皮膚の伸び縮みが激しい関節部の傷に貼る場合は、なるべく皮膚を軽く伸ばした体制で貼るようにしましょう。
もし皮膚が縮んだ状態で貼ってしまうと、傷の周囲の皮膚が伸びると同時にバンソウコウが引き伸ばされてしまいます。
さらにバンソウコウが粘着力の強くて伸び縮みする素材でできたものだと、傷がバンソウコウによって強く引っ張られて開いてしまうことがあります。

こうなると、せっかく治りかけた傷が開くだけでなく、最悪繰り返し「傷を作ってしまう」状態になるため、痛みが繰り返し襲ってくるほか細菌による化膿や炎症を引き起こしてしまうおそれが高くなります。
もし痛みなどの異常を感じたり、負傷から時間がたっても浸潤(体液の染み出し)が止まらなかったりする場合は、バンソウコウの貼り方が誤っていないか確認したほうが良いかもしれません。

 次に、使用するバンソウコウごとの注意点です。
これは自身が医療関係者ではないため確かなことはいえませんので、あくまで「参考程度」としておいてください。

 一般的なガーゼなどがついたものについては上に挙げたものが主な注意点になります。
加えて、水濡れなどによる傷口付近への浸水に注意してください。
さらに夏場や運動時などは発汗によってバンソウコウ全体が湿気を帯びることもありますので、こまめに確認して問題があれば交換しましょう。
また、保護材に消毒殺菌の効果を持つ薬剤を染み込ませたものについては、通常の医薬品と同様に「使用期限」が書かれていることが多いので、購入の際には必ず箱書きを確認しましょう。

 最近増えてきた「かさぶたを作らないバンソウコウ」については、より注意が必要になります。
このタイプは傷にかさぶたができる前に貼ることで、傷を覆う素材が水分を含んでかさぶたの代わりになります。

その性質上、もしバンソウコウを貼る際に隙間を作ってしまうと、吸収しきれなかった水分や体液などが滲出してくることがあります。
傷の状況によっては化膿した部分が含まれることもあり、傷の周囲が不衛生な状況になることに加えひどい悪臭の原因になることもあります。
また、バンソウコウ内部の水分が多くなるため、通常のバンソウコウより粘着部の面積を大きくしないと短時間で剥がれやすくなってしまうことにも注意しましょう。
包帯など、バンソウコウを固定すると同時に水分等を吸収できるもので固定するのも手かもしれません。

 ガーゼなどの保護剤がついていない、薬剤の含まれた粘着テープのみのものもあります。
この手のものは通常、皮膚のしもやけやひびわれなど表皮の損傷がかなり軽度のものに使用するものです。
もしかさぶたなどができる傷に対して使用した場合、通常のバンソウコウより剥がれた際の傷への影響が大きくなり、最悪、負傷した時よりもひどい傷にしてしまう恐れもあります。


 使い方に迷った場合は、薬局などで問い合わせるのが賢明でしょう。
応急的に使用するためのものを買うなら量販店などで購入しても問題ないと思いますが、本格的に傷の手当をする場合は質問ができる薬局などの方が良いでしょう。

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