2015年9月26日土曜日

諸々小ネタ:モバイルWi-Fiルーターを有線ネットワークに接続する

 ADSLサービスの基本提供終了に伴い、有線インターネット回線の選択肢がせばまることになりました。
特に光や有線放送回線などに切り替えられない地域や建物などでは、やむなくモバイルWi-Fiルーターに切り替える人もいるかと思います。

この端末、携帯番号を使用して通信を行う「通話できない携帯・スマホ」みたいなものなのですが、無線接続が原則なので家庭内にある有線LANでは直接つなげません。
「あれ? 無線LANアクセスポイントならつなげるんじゃ。。。」と思いがちですが、実は親機同士は無線接続できないのです。

「じゃあパソコンやテレビからインターネット出来ないじゃん!」と思われるでしょうが、実はちゃんと救済策(?)があるのです。


 公式に提供されているのが、「有線LANポート付き充電クレイドル」というモバイルWi-Fiの付属品です。

これは充電時にセットするクレイドルに有線LANポートがついているもので、そこに端末をセットすれば無線だけでなく有線ケーブルでもネット接続できるようになる、というものです。
多くの場合、端末購入の際に「クレイドルはご入用ですか?」と聞かれるはずなので、もし有線ケーブルでネット接続したい場合は有線LANポート付きかどうかを確認してから購入しましょう。
ちなみに、原則として本体とは別売りです。

ネックなのはクレイドルにセットしていないと有線接続ではネットにつなげなくなる、ということですが、端末を持ち歩かないなら問題ないでしょう。


 次に、「ワイヤレス(無線)エクステンダー」という無線電波を仲介する機器を間に挟む方法があります。

ワイヤレスエクステンダーは、もともと「弱い無線電波を仲介して強め、無線通信エリアを広げる」ために使用するものです。
たとえば1階の無線LANルーターの電波を2階でも使用したいとき、この機器を良い位置に配置して2階にも電波を届かせる、といった使い方をします。
イメージとしては、無線ルーターとエクステンダーが一つの大きな無線ルーターを形成するような感じでしょうか。

実はこの機器の一部には、通信用に有線LANポートを設けたものがあります。
ここから従来の有線ネットワーク(のハブ)をケーブルで接続すれば、クレイドルがないモバイルWi-Fiルーターでも有線ネットワークと接続することが出来ます。
ちなみにエクステンダーが電波を拾える範囲であればどこにモバイルWi-Fiルーターを置いても良いので、置き場所に困ることもあまりありません。

ただし、通信環境を整えるために少々ネット接続設定の知識が必要になります。
(といっても、宅内LANを構築できるならどうにかできるとは思いますが)
少し面倒なので、ちょっとだけ覚悟してかかってください。

  1. モバイルWi-Fiルーターを起動し、Wi-Fi通信ON状態にする
  2. エクステンダーと設定用の端末(PCやスマホ)を接続する *端末により接続方式が異なります
  3. ブラウザソフト・アプリを起動し、エクステンダーの設定画面(HP)を開く
  4. 画面の指示に従い、モバイルWi-FiルーターのSSIDと接続パスワードを登録する

言葉では単純に見えますが、実際には端末のセキュリティ情報を控えたり、既存ネットワークで干渉しそうな設定を変更したりと、色々苦労があります。
特に凝った設定にしていればいるほど、設定が完了するまでに多くの時間がかかります。
場合によっては設定画面そのものが開けないこともありますので、この設定を行う前に可能な限り通信設定を初期化しておくことをおすすめします。(特にIPアドレス関連)

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