2014年12月23日火曜日

スマホ・タブレットトラブル:Android端末の電源が入らない・電源オフでも充電池切れする

<状況>
  • たまに Android 端末をシャットダウン後に時間を空けて起動すると、極端に充電池が減っている
  • シャットダウンした(はずの)端末で電源オンの操作をしても起動してくれない
<考えられる要因>
  • シャットダウン時に何らかのアプリまたはカーネルプログラムを正常に終了できず、Android OS が実行中と同じ状態を継続してしまっている
<解消方法>
  • 本体電源のランプがあればその状態を確認し、通常起動時と同じ状態だったら「強制終了」の操作を行う
  • シャットダウン以外の本体動作が不安定なら、Android OS のリカバリー操作を行う
<説明>

 Android OSのスマートフォンやタブレット端末は通常、電源ボタンを長押しすることで表示されるシャットダウン確認画面からシャットダウンをします。
通常であれば、この操作で本体電源がオフになり、充電池の放電が抑えられる状態になります。

 しかし、動作の重いアプリを終了させた直後や OS の一部が破損している場合など、何らかの異常が発生するとシャットダウン操作をしても画面が消えるだけで端末自体は何らかの処理を繰り返し、電源が切れないということが起こるようです。
発生原因の詳細は不明ですが、とりわけ大手キャリアのスマートフォンより低価格を売りにするタブレット端末で起こりやすい傾向にあるようです。

この状態になると、本体がシャットダウン中の状態で止まってしまうので、電源ボタンを押してもスクリーンは点灯しません。
また、本体はスクリーンが消えている以外は起動中と同じ状況を続けてしまうため、充電池が起動中と同じように放電され続けてしまう、というわけです。

 この場合、端末ごとに設定された「強制終了操作」(電源ボタンの長押しや複数ボタンの同時押しなど)を行うと、端末を強制的に電源オフの状態にできます。
この操作に成功すると、電源ボタンを押すことで電源が入る状態になります。

ただし、これはあくまでも「緊急時のやむを得ない操作」になるため、あまり乱用しないようにしてください。
この操作を繰り返し行っていると、Android OS を破損させたり、破損状態を大きくしてしまう事があるようです。

 このような状況を避けるには、いくつかのポイントがあります。

まず、特定のアプリを起動した後に必ずこのような挙動をする場合、そのアプリが原因になっている可能性があります。

そのアプリを使用していない状態か、アプリの管理画面で「強制停止」させた後にシャットダウンしてみてください。
もし不具合が全くおきなければ、そのアプリが原因の可能性が高くなります。
ただし、複数アプリの起動状態が絡んで発生している可能性もあるので、確認する際にはその点にも注意が必要です。

また、シャットダウン中にボタン操作や電源プラグの抜き差しといった操作を行うのは避けましょう。
そのような「割り込み操作」を行った場合、そちらの処理が優先されてシャットダウン動作を阻害してしまう可能性があります。

なお、このような挙動が頻繁に行われる場合、すでに Android OS に何らかの破損が起きている可能性があります。

このような場合は、Android OS 搭載のリカバリー機能や、端末メーカーが提供している復旧プログラムなどで OS をクリーンな状態に復旧させる必要があります。
ただし端末に保存されているデータが消えてしまう可能性が高いため、写真や音楽などのデータはバックアップし、アカウント情報などの重要な内容はメモを取っておくなどの対応をした上で実施しましょう。

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