暖房器具と言って日本人が思い浮かべるもののなかで有名なもののひとつに「こたつ」があります。
例えば食卓と一体化したタイプのものはこたつ布団さえしまえば夏場に座卓をいちいち片付けなくても良いので重宝します。
また、伝統の掘りごたつは足を伸ばしてゆっくり入れるため、落ち着いて温まれます。
しかし、もともと十分に暖を取れるように設計された場合を除いては熱が非常に逃げやすい特徴があり、ちゃんとした上等なコタツ布団がないとなかなか温まらない事があります。
特に近代は「板の間・フローリング」のように断熱性が低い建材の床が増えたことから、どうしても熱が逃げやすいです。
こういった場合に、比較的簡単、かつ安価に熱を逃がしにくくできるかもしれない手があります。
それが、「こたつの敷布団の下に銀色の熱反射シートを敷く」方法です。
このシートは通常、車のフロントガラスや家の窓に取り付けて過剰な日差しや熱線を跳ね返すことで内部温度の上昇を防ぐものです。
その効果を利用し、コタツの熱源から出る赤外線を反射して床面から逃げにくくするのです。
しかも多少の保温効果も見込めるため、逃げる熱の分を補うために温度を上げていた場合は少し下げる事ができて節電にもつなげられます。
ただし熱反射シートは厚みが無いため、それだけでは足腰を痛める可能性が高くなります。
あくまでも熱反射シートは熱を逃がさないためのオプションと考え、シートの上にコタツ敷布団をかけるようにしましょう。
また、熱反射シートの銀色面は摩擦力が弱めのため、コタツ敷布団がややずれやすくなります。
熱反射シートをカットしてコタツ敷布団より一回り程度小さくしておくと、床面と敷布団の摩擦が起こるためずれる割合が小さくなります。
ただしずれ「にくくなる」だけで、コタツにもぐりこむような使い方をしているとやはりずれてしまうので注意が必要です。
さらにコタツの中に熱をより多く閉じ込めておきたいなら、コタツ掛け布団の下にも熱反射シートを入れる方法もあります。
但しコタツ掛け布団の内側は衣服や肌が触れやすいところなので、入り心地が悪くなる可能性もあります。
熱反射シートを表に出す方法もありますが、見た目を考えるとコタツ掛け布団を2枚重ねにしてその間に入れるのがお勧めです。
ちなみにここまでやっても、布団の間に隙間があると熱が逃げると同時に冷気が入ってきてしまいます。
コタツを出入りする場合は、ちゃんと隙間を埋めるようにしてやるるのが重要になります。
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