2014年8月17日日曜日

PCトラブル:PC用ゲームパッドのボタンが戻らなくなった

症例
  • PC用ゲームパッドのボタンを押したら戻ってこない
  • ボタンを押すとき、または戻ってくるときに「引っかかるような」挙動をする
解決方法:
  • (推奨) 品質の良いゲームパッドに買い換える
  • (WindowsPCは推奨) ゲームハード専用のゲームパッドを使用する
  • !非推奨! パッドを分解してボタン部分を調整する
説明:
 もともとPC(パソコン)において、ゲームパッドという入力機器は「オプション」です。
なのでゲーム専用ハードの専用コントローラーとは違い、一般的には性能が低いものが多いです。
そのため、機能性よりもデザイン重視、「見た目は良いけど使い勝手サイアク」といったハズレ品が流通した結果、最近ではマニアックなお店でないとほとんど見つからないくらいの取り扱い状況となっています。
なので、もし品質のよいゲームパットに当たったなら、予備を複数買い込んでおくのも良いかもしれません。

ならそういったのを見つけられない人は諦めろ、となるかといえばそうでもなく。
実は最新のWindowsPCなら、Microsoft社のゲームハードである「Xbox」系のゲームパッドに標準対応してます。
最新ハードのパッド&最近のPC&最新WinOSであれば比較的動作が安定するようなので、ゲームが古過ぎて古いOSじゃないと動かせない、とかがなければ試してみるのも良いかもです。
Bluetooth接続対応の某ハードのコントローラーも、やり方次第では動く、かも?

一応、一昔前に流行った「他のゲームハードのコントローラーを変換コネクタで接続する」という手もまだ使えるかもですが、それだったらXbox系コントローラーを使うほうが多分楽です。

 もしどうしても購入したパッドを使いたいということであれば、ゲームパッドを分解して自力で調整する、という強引な方法もあります。
ただしこれをするとメーカー保証がなくなる上、調整失敗すると逆に使いづらくしてしまいます。
最悪、「歪な形のインテリア」を生み出してしまうかもしれないので注意です。

昔自身で調整した時のやりかた「っぽいもの」は一応おまけ部分に記載しましたが、多分精通してる人はこんなのいらないですよね。
あまり知らない人でどうしてもやりたい人は自己責任でお願いします。
 ゲームパッドのボタンが戻ってこなくなる要因の多くは「ねじり押し」です。

これはゲーム専用ハードのボタンでもたまーに起こる現象で、ボタンのすっぽ抜けを防ぐためにボタンの根本につけられた「でっぱり」が、ボタンを収める穴の壁を削ることで起こります。
でっぱりを収めるところは溝になっていて、ここにでっぱりを引っ掛けて抜けたり回ったりしないようにしてるんですが、ねじり押しされると、それが壁を削る元凶になってしまいます。
まぁ、壁を均等に削ってくれるなら大したことないんですが、ねじり押しの時は特定の部分に「ストッパー」のようなくぼみを作る場合が多いため、使い込むとボタンが引っかかったり戻ってこなかったりするのです。

ちなみにPC用ゲームパッドはデザイン重視なので、構造に遊びがなく、ゲームハード用のものよりへたりやすい傾向にあります。

で、この不具合を発生しにくくするには、ゲームパッドを一度分解したあと、溝の部分に「遊び」をつくってやるのが最善です。
購入した直後くらいのものがよいですが、多少引っかかる動作をし始めたくらいのものでも十分対処可能です。
なお、ゲームハード用のものはすでに遊びがあるものも多いので、それらで引っかかりができやすいなら、プレイスタイルを見直したほうが良いかもしれませんね。(親の敵みたく力一杯ボタンを押すのをやめるとか、ブチ切ればっかりするならゲームを辞めるとか)

遊びを作るためには、でっぱりを収める溝の部分を削る必要があります。
(でっぱりを削るでも良いけど、やりすぎるとでっぱりがへし折れて更に酷いことになる)

で、削る=すべての溝を均等に削る、と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
均等に削った場合、一度にすべての出っ張りが壁にあたって削ってしまう状況はかわらないので、多少戻りやすくはなっても、引っかかりやすいのはほとんど解消しません。

削り方としては、まず上または下にある出っ張りが入る溝の壁を少しだけ削り、ちょっとだけ遊びをつくります。
そしてそれ以外のでっぱりが入る溝は、先程削った溝よりもやや広めに削ります。

こうすることで、どこかの出っ張りは壁に当たらないような構造になるので、垂直に穿つようなひどいねじり押しをしない限り、削れた壁に沿って少し回りながら戻ってくるようになります。

実はこれ、ゲームハード専用のパッドでも用いられている方式です。(ちょっとばらしてみたので知ってる)

ばらした時、でっぱりが直方体など角ばった形状になっているのに気づいたら、ヤスリなどでカドを削って丸めておくとよいです。
壁を削る要因の一つはでっぱりの角の部分なので、最初からここを落としておけば壁が削られにくくなり、耐久度が更に上がります。

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