2014年9月27日土曜日

スマホ・タブレット:一部のアプリが動作しないか、不安定な挙動をする

症例:
  • アプリストアで購入したスマホ OS 向けアプリが起動しない
  • アプリを起動すると動きがおかしい、十分に動作しない
チェックするポイント:
  • 端末がアプリの動作保証品か
  • 端末の基本ソフトが必須・推奨バージョンか
  • バックグラウンドのアプリが干渉していないか(特にメモリクリーナー、省電力補助系)
  • ウィジェットなどの常時起動アプリがメモリを圧迫していないか
  • インストール済みの同種・類似アプリとの相性問題がないか
  • Wi-Fiやモバイル回線の切断が頻発していないか
  • 不審なアプリがインストールされていないか
  • 端末やアプリのサポート情報に障害発生の告知がないか
  • (デバッグ版のみ)許容されている範囲を超えるデータが使用されていないか
説明:

 スマホなどで多いのが、「OOというアプリがXXという端末で動作しない/不安定な動きをするがどうすればよいか」という質問です。

自身もアプリ開発を試してみようと色々調べていたのですが、PC 以上に端末(のOS)とアプリ、アプリ間の相性問題が大きいようです。
もちろんそういった基本的な相性問題のほかにも、端末の使い方の問題だったり、アプリの入れ方だったりといったユーザー操作の問題というのもあるようです。


<アプリと端末の相性>

 まず真っ先に確認するのは、「使用している端末がアプリの動作保証品か」と「端末の基本ソフトが必須バージョン以上・推奨バージョン以下か」ということです。
これはアプリストアやアプリメーカーのサイトなどで確認できます。
また一般のクリエーターがリリースしているものなどは、ブログや Facebook、Twitter といった双方向性のあるメディアを通して情報公開していることもあります。

いくら性能の良い端末を使用していても、それがアプリの動作保証外ならまともに動く可能性は低くなります。
とはいえ、最近では余程古い端末でない限り最低動作保証バージョン未満のものはありません。
もし動作必須以上のバージョンに出来ない場合は、端末を買い換えたほうが良いでしょう。

しかし逆に、新しすぎると搭載されている基本ソフトにアプリの方が追いつかないという残念な状態になることがあります。
そうなると、パソコンと違って基本ソフトのダウングレードには対応していませんので、うっかりアップグレードしてしまうとアプリを動かせない端末が出来上がってしまう可能性があります。
一応端末のリカバリ機能で古いバージョンに戻せる可能性はありますが、正しく出荷直後の状態に戻せる保証はありません。


<常時起動アプリ、状況監視アプリの影響>

 端末や基本ソフトに問題ないなら、次に疑うのはウィジェットなどのスタートアップアプリやメモリクリーナーなどの状況監視アプリです。

ウィジェットなどは画面が華やかになったり便利な機能が追加されたりといいことづくめのようですが、起動すればしただけ端末のメモリを消費します。
これは動く壁紙などでも同じことが言えます。(あれも一応アプリの一種なので)
またレアケースではありますが、不具合などによって強制終了してしまった際に不正なデータをメモリに残してしまい、その残骸がメモリを圧迫してしまうこともあります。
当然ながら、このリスクは起動させるアプリを増やせば増やすほど高まります。

なお、特にそういったものを起動していないのに異常な動作を繰り返す場合、どこかで不審なアプリを拾ってきてしまった可能性があります。
念のため、信頼できるセキュリティソフトでアプリスキャンをしておいたほうが良いでしょう。
その際は、セキュリティ上問題ないのに「ウィルス、トロイ発見」と騙るJAROアプリには注意です。

 「それならメモリクリーナーを入れれば良いんじゃ?」と思うでしょうが、それらの状況監視アプリにもリスクが有ります。

常駐型のメモリクリーナーや省電力補助アプリの多くは、上記のメモリ圧迫を監視してこまめに解消してくれます。
しかし反面、メモリ解放をしてほしくないアプリ、例えばゲームや動画再生アプリなどについても「悪影響を与える」と判断されれば容赦なくメモリ解放の対象になってしまいます。
その結果、アプリの表示データが崩れたり、ハングアップや強制終了といった最悪の状況に陥ることがあるのです。

一応それらのアプリには「監視対象から除外するリスト登録」という機能があるので、監視アプリを導入後にアプリ動作に影響が出た場合はそのリストに登録して様子を見てみましょう。
ほとんどのケースでは、それによって動作不具合が解消できます。

ちなみに、同じ性質を持つ状況監視アプリが複数入っているとそれらが「食い合い」をして暴走の元になることがあります。
さらにアプリの中には、1つインストールしていると許可無く別のアプリを追加してしまう不届き千万なものもあります。
セキュリティソフトやメモリクリーナーを導入する場合は同一メーカーのものを使用し、すでにプリインストールアプリがあるならそれを使用した方が良いでしょう。
もし万が一プリインストールのものを使用したくないなら、必ず設定画面で該当アプリを「無効」にしておきましょう。


<外部環境の障害などの影響>

 もし端末側に以上が見られない場合は、Wi-Fi通信やモバイル回線などの通信回線、通信相手のサーバーなどに障害が発生している可能性があります。

念のため通信回線のOFF/ONを行って端末の通信モジュールを再起動してみましょう。
Wi-Fi回線であれば、端末ではなくアクセスポイントなどの中継機器の再起動が必要な場合もあります。

それでも解消しない場合、通信端末キャリアやアプリメーカーのサポート情報を調べてみましょう。
もしそちら側に障害が発生していた場合は、何らかの障害情報がアナウンスされているはずです。
特に昨今はサイバー攻撃などの事案もあるため、
ただし障害発生が局所的であったり、そもそもアナウンスするサイトそのものへの攻撃だったりした場合、情報が掲示されるまでにかなりの時間を要することもあるので注意が必要です。


<開発版アプリの問題>

 通常はありえないケースですが、アプリのプログラムや内蔵データの問題で異常動作をすることもあるようです。

これはアプリ開発者側が遭遇する問題で、パソコン向けソフトと同じように設計開発してしまったために起きてしまう問題が多いようです。
いくらモバイル端末の性能が高くなったとは言え、そもそも基本ソフトが異なるのでパソコン(もしくは同じ基本ソフトで動くタブレット端末)向けソフトと同じようには動かせません。
同様に、パソコン上では許容されるデータがモバイル端末上では異常動作の原因になる、ということもなくはありません。

通常はリリースビルドを行う際に弾かれる(アプリが作れない)のでわかるのですが、デバッグビルドと呼ばれる開発版ではほとんど弾かれません。
もし個人がリリースしているアプリを導入する場合、この点がクリアされていない可能性があるので注意しましょう。
通常はストアを経由しないアプリを導入することはできませんが、端末設定で許可していると導入できてしまうので注意しましょう。
ちなみにこの設定だと、マルウェアやウィルス拡散アプリなどを導入してしまうリスクも上げてしまいます。

2014年9月21日日曜日

PC:アプリケーションデータを保存しようとするとエラーが出る

症例:
  • アプリケーションで作成したデータを保存しようとすると「保存できません」などのエラーが出る
  • アプリケーションの設定変更時や終了時に「データの更新に失敗しました」などのエラーが出る
考えられる状況:
  1. 「圧縮ファイル」内のデータに直接アクセスしたり上書きしようとしたりしている
  2. CD/DVD-ROM などの書き込みができないメディアを保存先に指定している
  3. 保存しようとしているデータが別のプログラムによって開かれている
  4. 自身の使用しているユーザーアカウントの種類が「標準ユーザー」である
  5. データを保存しようとしている先が別のユーザーやコンピューターが管理するデータ格納先である
  6. お試し版のアプリケーションを使用している
  7. アプリケーションのインストール後、インストール先などのフォルダー・ファイル名を変更している
  8. 作成時期が古いアプリケーションを使用している
説明:

 アプリケーションで作成したデータや変更した設定内容は、一般的な市販ソフトであれば特に問題なく保存が可能です。
しかし、その環境や使い方などによっては、一時的または恒久的に保存できない場合もあります。


 1と2については、自身の操作ミスや勘違いなどによって起きやすいケースです。

最近多いのが1のケースです。
アイコンが「ジッパーつきフォルダー」になっているデータは、ファイルの内容を閲覧できるため自由に操作できると思いがちです。
しかし実際には「ZIP」や「LZH」などの拡張子を持つれっきとしたファイルデータで、一般的には内容が読み取れてもデータの上書きや追加などの操作はできません。

こういったデータについては、画面上部のツールバーに「データの展開」あるいは「ファイルの解凍」という項目が表示されます。
必ずこの項目を選んで圧縮データの内容を任意のフォルダーにコピーした後、そのコピー先から実行するようにしましょう。

また2のように、「読み取りしか許可されていないメディア」や「書き込み専用/ロックの設定がされたデータ」を開いている場合は、直接データを上書きすることはできません。
こういったものについては、中身のデータをコピーする操作を行った後、そのコピー先から開くようにしましょう。
もちろん開いた後に「名前をつけて保存」する方法もありますが、自動バックアップをするプログラムだと勝手にデータ保存しようとして誤動作することも無くはないので、お勧めはできません。


 3のようにプログラムがデータを開いている場合、他のプログラムがそのデータを勝手に操作できないような状態にしてしまうことがほとんどです。
特にエディタソフトなどではそういった処理が行われるケースが多いです。

もし自身の操作で該当するデータを開いていた場合は、そのデータを開いたアプリケーションやプログラムなどを終了させましょう。
データを閉じるだけでアクセス可能になる場合も多いですが、基本システムソフトを終了させるまで操作不能な状態を継続させるケースもあります。

また、不意にそういった状態に陥ってしまった場合は不審なプログラムが侵入している可能性があります。
何度もそういう挙動が行われる場合はセキュリティスキャンソフトなどで不審な点がないか確認することをお勧めします。

なお、ごくまれに基本システムやそれに付属する基本ソフトが誤動作するなどして同様の状態にしてしまうこともあります。
この場合は基本システムのメーカーに問い合わせましょう。


 4と5はおもに、会社や学校など自身以外の管理・使用するコンピューターやユーザーアカウントがある場合に起こりやすいケースです。
自分の管理するユーザーデータや使用許可されたコンピューター以外は書き込みを含むデータの操作が制限されている可能性が高いため、そういったデータを変更することはほとんどできません。
もしどうしてもそういったデータを変更しなければならない場合は、変更先のデータを管理する方に問い合わせてください。


 6から8はそれほど多くないものの遭遇する可能性はあるケースです。

6は、メーカー提供の「試用期間つき有償ソフトウェア」を試用期間が切れた後も正式登録および購入処理せずに使い続けようとした際に多く遭遇するケースです。
こういったソフトウェアどうしても使い続けたい場合は、正式な登録手続きを行って制限を解除しましょう。

7は、PC 使用歴が短い人が起こす可能性が考えられるケースです。
「インストーラー」と呼ばれるプログラムによってアプリケーションのインストールを行うと、ほとんどの場合でプログラムデータのある場所が設定情報データに書き込まれます。
その後にソフトウェアを構成するファイルやフォルダーの名前を変えてしまうと、設定情報データの内容と現在の状態が食い違うため、データを保存できなくなってしまうなどの障害が発生しやすくなります。
ソフトウェアのデータ名は変更しないようにしましょう。

8は、7とは逆に PC 使用歴が長い人ほど遭遇しやすくなるケースです。
昔から PC を使用しているユーザーには、基本システムソフトを新しくした後も使い慣れた古いソフトウェアをインストールして使用する方が多くいます。

しかし、そのソフトウェアを作成したメーカーや個人がサポートを打ち切っていた場合、それ以降にリリースされた基本システムソフトに正式対応させる措置がとられなくなることがほとんどです。
そうなると、データの保存を含むプログラムの処理に「互換性問題」が発生する可能性が高くなります。

そういったソフトウェアは使用しないのが理想ですが、プログラムファイルの動作設定を変更して問題なく動いていた古い基本システムソフトと同様の動きをさせる「互換モード」を有効にすると、かろうじて動かせることもあります。
ただし完全な動作は保証されず、一部の動作が制限されることもあります。
例えば、上記の操作で「管理者権限での実行」を行うと、ログオン中のユーザーとアプリケーションを実行するユーザーが異なるため、ファイルの直接ドロップなどの操作が制限されます。

2014年9月20日土曜日

PC小ネタ:パソコンが壊れた、と騒ぐ前のチェックポイント

 パソコンは白物家電などと比較すると、非常に繊細なバランスで成り立っている機器です。
白物家電なら少しくらいの不調でもそれなりに動きますが、パソコンだとひとつの不調を引き金にしてあっという間に起動不能になってしまう場合もあります。
しかもその引き金が、家電では特に気にもならないささいなものだということも少なくありません。

 ここでは、パソコンを使う際にできればチェックしておきたい点をまとめてみます。


・ ケーブルのすっぽ抜け

 パソコントラブルで多いのが、ケーブルが何らかの理由で抜けて給電が停止し、そのショックで内部部品やソフトウェアが「破損」してしまう、というものです。

パソコンでは電源ユニットを色々な国で使いまわせるようにするため、簡単にケーブルが取り外せる仕組みになっています。
そのため、コンセント側だけをチェックしておけばよい白物家電などと違い、パソコン本体やアダプターユニットに挿す側のプラグについてもチェックしておかないといけません。
一般的な家電だと本体と一体化していて「外れるはずがない」と思い込みやすいので、比較的そちら側の抜けチェックが甘くなりがちです。

また、パソコンプラグの多くは「本体のソケットがプラグを咥え込む」構造になっているため、目視で確認しても抜けているかどうかを判断できません。
必ず触って外れかけていないか確認しましょう。

なお、パソコンのサポートコールで「ケーブルが抜けかけていませんか?」と尋ねられた場合、コンセント側だけでなく本体に近い方のプラグがしっかり挿されているかも確認してください。


・ 本体やACアダプターの熱暴走による強制停止

 起動中に突然パソコンの電源が落ち、再度つけてもすぐに電源が落ちる、ということを繰り返すことがあります。

 こういった場合はまず本体の後ろ側(スイッチなどがある側の反対側)にある、ファンなどがついた開口部に手をかざしてみましょう。
もし非常に熱い場合、内部にホコリなどが詰まるなどして大きく加熱した結果、保安装置が働いて本体動作を停止させた可能性があります。
またあまりないとは思いますが、「パソコン本体を壁にピッタリくっつける」「パソコンの周囲に物をごちゃごちゃ置く」というのも同じような状況を誘発しやすい悪い使い方になります。

そうなった場合、専門業者などに点検修理を依頼して確認してもらいましょう。
もちろん知識がある人であれば、内部を開けて点検しても良いでしょう。
もしホコリがついているようなら、徹底的に除去してやる必要があります。

また、普段から吸気口や排気口などの「パソコン内部が見える開口部」を確認し、ホコリなどがついているようなら取り除きましょう。
長い間ホコリをつけたままにしていると、内部に空気が入っていかないだけでなくホコリが吸い込まれて蓄積する原因にもなります。
もし予算があれば、定期的に専門業者に点検してもらうのがベターです。

 意外と気づきにくいのですが、ACアダプターも熱暴走します

以前にリコール等の話題となったので知っている方は知っていると思いますが、ACアダプターの温度が一定以上に加熱すると電気供給を遮断してしまいます。
この場合、本体側に何も異常がないのに電源が切られてしまうことになるため、結果として本体側の破損につながってしまうことがあります。

この状況を解決するには、何と言ってもACアダプターを通気性の良い場所に置くことです。

通気性が良い、ということは熱がこもりにくいということなので、熱暴走が起きにくくなります。
クーラーなどの冷房機器がある場合は、なるべく冷気をあてて冷やすようにしましょう。
ただし、湿度が高い状態で冷やし過ぎると、本体の内部で結露して回路がショートしてしまう可能性が出てくるのでほどほどを心がけましょう。

まれに布団などに持ち込んで使用しているユーザーも居るようですが、これはACアダプターを異常加熱させやすい悪い使い方になります。
良くてACアダプターの破損、最悪発火の危険があるので、熱のこもりやすいところに置く使い方はしないようにしましょう。

もし安全と思う使い方をしていても異常に過熱する場合、製品自体に問題があったり、経年劣化で異常動作をする状態になっていたりする可能性があるので、製造メーカーの情報を調べたほうが良いかもしれません。
 なお、強制停止は1回や2回くらいでは大きな故障につながることはありませんが、何度も繰り返していると別の箇所の破損につながって再起不能になる恐れが高いです。
一般的にパソコンパーツの破損は交換対応ですので、データを保存する機器が故障してしまうと写真や文書などのデータはすべて露と消えてしまいます。


・ 悪質プログラムによる遠隔操作や情報抜き取り

 最近やっと日本の一般ニュースでも話題になり始めましたが、メール確認やネットサーフィンなどといった「外部のデータを取り込む」様な操作をした際に奇妙な処理が行われるようになることがあります。

 例えば、自分の名義で不審な情報発信が行われる、パソコンのデータが勝手に伝送される、自分しか知らない情報が他人にも伝わっていたりする、などです。
もしこういった状況が頻発するようになった場合は、悪質プログラムの侵入を疑ったほうが良いでしょう。
そういった障害を専門に扱う業者さんもいますので、財産や権利を掠め取られる大事につながる前に専門家に問い合わせるのが賢明です。

ちなみに、多くのパソコンシステムは基本システムソフトの上にさまざまな便利ソフトを追加して動かす「のっけ盛り構造」になっています。
当然ながら「隙間」だらけになってしまうため、こういった隙間を狙う悪質プログラムが侵入する可能性は非常に高くなっています。
従って、どれだけ注意していてもたったのマウス1クリック、キーボード1叩き、タッチスクリーン1タッチだけで簡単にやられてしまいます。

とはいっても、侵入を気取られるような「稚拙な」ものは非常に少なく、現実世界に影響を及ぼす「最悪な事態」になるまで気づかない事がほとんどです。

 また、最近流行のスマートフォンやタブレットのアプリケーションは単純な操作でインストールできてしまうため、あっという間に不正なプログラムに侵入されてしまいます。
ただ、インストール画面には馬鹿正直に実行される不正な操作がリストアップされているので、インストール前に確認すればある程度自衛できます。

ユーザーデータの一部やそのバックアップをサーバー上に保管するようになっています。
そのため、例え自身の端末で万全な対策をしていても、サーバー側に障害が起きてしまうと同様の問題が発生することもあります。


・ メーカー提供ソフトウェアの不具合

 残念ながら、悪質プログラムだけでなくメーカーが提供するソフトウェアでも障害の要因になるものがあります。
これにはプログラム動作の検証不足やオペレーティングシステム更新に伴う相性異常、あるいは同時使用しているソフトウェア同士の干渉など、多岐に渡ります。

メーカー製パソコンにはじめからついていたソフトウェアならばパソコンメーカーの、店で購入したものならばそのソフトウェアを製造したメーカーのサポート情報を確認しましょう。
パソコンやケータイから簡単にインターネット接続できる方法が告知されているはずなので、それに従って情報ページを調べれば対処法や修正プログラムが提供されているはずです。
もし目当てのものがなくても問い合わせする方法も案内されているはずなので、できる限り丁寧に真摯に状況を伝えましょう。

もしそこで対応が杜撰すぎると感じたメーカーについては、たとえ愛着があっても「切り捨てる」覚悟が必要でしょう。

 これは余談ですが、メーカー製PCには目玉機能としてマルチメディア系アプリがプリインストールされていることがあります。
テレビ視聴機能や高性能動画再生(Bluray再生やハイデフィニション動画ストリーミングなど)といったものがそれにあたります。

PCライフを豊かにするそれらのアプリとそれを実現する内蔵チップ類は、劣化すると逆にPCの寿命を極端に短くする「劇毒」になります。
もし、突然PCの挙動が不安定になっていて、かつシステムメンテナンスやウィルススキャンで問題が見られない場合、それらのアプリとそれに関連するデータをアンインストールしてみてください。
もし機器の劣化などで不具合が起きていた場合、それらを使用するアプリを失くすことで動作が幾分か安定することもあります。


以下、おまけ

日常小ネタ:「豆苗」がうまく育つかもしれない方法

<はじめに>
 最近は節約(というかケチケチ)ブームに乗って葉物野菜の根や根菜類の頭を土に埋めたり水につけたりして生育させ、再収穫をする、という流れがあります。
もちろん本格的に育てたものには及びませんが、それでもおかず1品分の食材費が浮かせられるので悪くはありません。

 その中でも「豆苗」というものは、水につけておくだけで最低1回、うまくすれば2、3回は伸びた茎が再収穫でき、しかも比較的安価というありがたい食材です。
しかし育て方を間違えてしまうと、一度も再収穫できずに株が弱って枯れたり腐ったりしてしまうこともあります。

 あくまで経験則なので正しいかはわかりませんが、うまく育てられた際に気をつけていた点をまとめてみました。


<メインの茎を切りすぎない>

 よく最初のカットで茎のかなり下から切る方がいるようですが、それをしてしまうと枝葉が出てくるはずだった部分も刈り取ってしまい、結果として再収穫できる茎の本数が減ったり可食部が小さくなったりと残念な結果になりがちです。

購入してきて最初にカットするときは、できるだけ一番下にある葉っぱの出た枝を残すようにしましょう。
こうすることで、この残した枝葉の下の方に1、2本の新規の枝芽が伸びてきて食べられる新しい茎に成長します。
株に余力があれば残した枝葉の間から新しい枝芽が出てくることもあります。


<できるだけ株より広く、深い容器に入れる>

 標準的な市販の豆苗パックの場合、大体は1丁より少し大きめの豆腐のトレイにすっぽり収まるサイズになっています。
しかしこれだとあまりにもぎりぎりになりすぎてしまい、根っこが十分水に浸らなかったり、下に伸びられなくなって上のほうにはみ出してしまうこともあります。
さらには根っこが重力に負けてつぶれ、腐りやすくなってしまうこともあります。

なるべく一回りくらい広く深い容器に入れて育てるようにしましょう。
また同時に、容器に水切り三角コーナー用のネットなどをかぶせ、根っこと底の間に隙間ができるよう工夫するのもポイントです。


<水はこまめに取り替える>

 水を替えずに長時間置いておくと、株や水などから「なんともいえないいやな臭い」が漂うようになる事があります。
わからない臭いを放つものを口にするのは気が進まない、というのもありますが、冬場以外はこれに羽虫などがたかってさらに環境を悪化させてしまいます。

夏場は最低1日ごとに、冬場でも2日に1回程度は水を替えたほうが良いです。
またこのとき、できるなら汲み置きなどをしてカルキ抜きをしておいたほうがよいでしょう。
臭いの元が実はカルキだった、なんてことがないとも言えませんので。


<折れたり枯れたりした茎や葉はできるだけ取る>

 先のほうの茎や葉が枯れてきた場合、なるべく取ってしまったほうが良いです。
通常は伸びる役目を終えたと判断して枯れてしまう事が多いのですが、場合によっては雑菌などが繁殖して腐らせられていることも考えられます。
特に「枯れ色で水気が多い」場合だとその可能性が高いので、早めに取ってしまいましょう。

このとき、ごく近いところに枝葉がある場合はその部分ごと取ってしまうことをお勧めします。
たとえ今元気でも、いずれは枯死する部分がそこまで及んで枝葉全体も枯れてしまいます。


<なるべく乾燥させない>

 豆苗は「呼吸」の量が多いらしく、たとえ根っこを水に浸していても水分が少ない環境に置くとあっという間に表面がぱさぱさになってしまいます。
特に冬場は乾燥しやすいところもあると思うので、異常な乾燥状態にならないよう加湿器などを使って空気に適度な水分が含まれた状態にしましょう。

ただしあまりにも湿度が高いと、今度はそれが「カビ」の原因になるので程ほどが肝心です。


<光を当てすぎない>

 植物は光を当てれば大きく成長する、というのは常識ですが、水だけで育てる場合は必ずしもそうとは限りません。
マメ科の植物の根には「根粒菌」というのがいて、窒素を取り込んで栄養に変えてくれるらしいです。
しかし、水の中にはほとんど窒素がないために十分な栄養が作れず、結果として種の栄養を使いつぶして寿命を迎えてしまうようです。

かといって光をまったく当てないと、今度は茎がいつまでたっても十分に大きくならず食べられるようになりません。
1回限りで大きくして食べたい人は蛍光灯なども使って長く光に当て、2回くらい食べたい人は昼に窓際において夜は暗い所に置く、などの光量の調整が重要なようです。


<最後に>

 しばらくすると、どれだけ丁寧に育てても枝が伸びなくなってやがてしおれてしまう、という状態になります。
そうなった株は「寿命」を迎えていて、たとえ園芸用の液体肥料を与えても回復することはほとんどないでしょう。
それまでの収穫に感謝しつつ、新しい豆苗を購入しましょう。

 ちなみに液体肥料についてですが、できるだけ、リン酸より窒素のほうが多いものが良いかもしれません。
というのも前述のとおり成長に重要な要素は「窒素」なため、窒素が少ないものだと効果が薄れる恐れがあるからです。


以下、おまけ的何か。。。

2014年9月16日火曜日

ゲーム小ネタ:すれちがいMii広場で20人をストックする

 Nintendo3DSのすれちがい通信は、無線を ON にしておくだけで近くにある別の本体とデータ交換ができるためソーシャルツールとして非常に優秀です。
その中でも内蔵ソフトの「すれちがいMii広場」は、平日でも人がいるところを小1時間も歩けばほぼ必ず1人とはすれ違えるという高い通信登録率を誇ります。

しかしその反面、すれちがい通信の最大ストック数は「10」とかなり少なめです。
(どうやら Nitendo の平均設定基準がそうなっているみたいですが)
そのため、大都市の繁華街や長期連休中の公共交通機関など非常に多数の人が往来しているところを移動すると、あっというまにストックがいっぱいになってしまいます。
かといって、街中でゲーム機を取り出してすれちがいデータでゲームをプレイして、というのはスマホと違って恥ずかしいですよね。

 しかしこのすれちがいデータ、ゲームを1、2分起動するだけで一時的に倍の「20」までストックする事ができます。
しかも、その20人分のデータを使ってちゃんとゲームもプレイできます。

その手順は至って簡単。
ゲームを起動してストックの10人を広場に誘導してしたあと、本体を閉じてスリープにする」だけです。
こうするとすれちがいストックが「0」に戻り、新たに10人まですれちがい通信できるようになります。

つまりは、すれちがいストックを増やるというよりは「ゲームの中にデータをストックしてしまう」ってことですね。

 ただし注意点が。

一度広場に誘導してしまったデータは、新しいすれちがいデータを読み込む前にゲームを一通りプレイしておかないといけません。
そうしないと、新たなデータを読み込んだときに上書きされてしまい、そのデータではゲームがプレイできなくなります。
また、データを読み込んだ後にゲームを終了してしまうと、新規すれちがいが始まってミニゲーム要員として使えなくなってしまいます。

一部のゲームではプレイに参加した Mii を援軍として登録できるため、ゲームをプレイしないまま終わらせてしまうのは非常にもったいないです。
データを無駄にしたくない人は、空けたストックがいっぱいになる前にファストフード店やフードコート、ネットカフェといったゲーム機を開いてもあんまり気にされないところに行って、ゲームをプレイしちゃいましょう。
もちろん気にしないならその場プレイでもかまいませんけどね。

 ちなみに、DLC(ダウンロードコンテンツ)のプレミアム広場をゲットすると、待機人数を100人まで増やすことができます。(行列機能)
スマホゲームの課金額ほどで機能追加できるので、広場のミニゲームをやりこんでいる人は導入してみてもよいかも?

以下、おまけ

ゲーム小ネタ:A列車で行こう3Dの微妙な小ネタ(子会社ほか編)

元のページはこちら。 >交通インフラ編

<はじめに>

 このページはA列車で行こう3D(以下A3D)のプレイ中などに気づいた小ネタのうち、子会社や経理などにまつわるものを掲載しています。
今回も攻略にはあまりつながらないネタが多いので注意してくださいね。


<子会社関連>

・ 売却待ち物件の利点と問題点

 前作までは、物件の売却は「投売り価格での即時売却」しか行えませんでした。

しかしA3Dでは、物件を継続運用しながら買い手を待つ「売り出し」というオプションが増えました。
これにより物件を高く売れるだけでなく、子会社からは買い手がつくまでの間収益を得られるという会社の経理に優しいシステムになっています。

ただし当然のことながら、赤字物件でこれをやると「売るまで赤字、売れても大赤字」という悲惨なことになるので過信はほどほどに。


・ 前作の「産業誘致」

 前作にあったプラン「産業誘致」は、今作では都市開発に関する仕様が追加されたために実施できなくなりました。
(同じく前作にあった「市街化調整区域」が機能拡張された形になっています)

 ただ、物件の種別は制限できないものの土地の「売り出し」により似たようなことはできます
もちろん売り出しをキャンセルすれば自社の土地として自由に再運用できるところも同じです。


・ 意外な港湾封鎖要因

 これまでの作品で港を建設する場合、ある程度の開口部があってマリーナなどの邪魔物件がなければ自由に船が行き来できました。

しかしA3Dでは、それに加えて「貨物船の航行ルート上に高さ3F以下の水上橋がないこと」というやや厳しい条件があります。
(もしかしたら前作までもあったかもしれませんが)

もし海面に鉄道や道路の橋を建設した後に「船が航行・着岸できない」警告が出た場合、橋の高さを確認してみてください。
ちなみにこのハイト設定は子会社の港(にある大型クレーン)の高さと同じで、ハイトカット3F表示にして「港がX表示なのに橋が見える」場合はこの制約条件に引っかかっています。
勾配を追加するなどして橋の高さを上げてみてください。

もし高さが足りている場合は、従来作品どおり橋脚同士または橋脚と海岸構造物との間に3マス以上のスペースが開いているかを確認してください。
初期の橋脚間隔は2マスのため、多くの場合で橋脚改築が必要です。


<公共物関連>

・ 農業、漁業の資源生産拠点

 これまでの「資材」に加え、A3Dではさまざまな「資源」を生産、消費、売買できるようになりました。
ほとんどは子会社として建設できるのですが、農産物の「農業組合」、水産物の「漁港」は公共物のため、プレイヤーが建設することは出来ません。

 これらは都市部に出来る公共物らと同様に、農業組合なら「周辺に田畑が多い土地」、漁港なら「海の面積が比較的広い海岸線」に自然発生します。
どちらも狙って発生させることは難しいのですが、交通網が整備されるなど都市活動が活発になってくると突然建設される事があります。
初期資金の少ないシナリオや全般的に資金が枯渇しやすいいばらの道プレイでこれが出現した場合は、スーパーや物流センターといった関連資源を継続消費する子会社や隣町への輸出を利用し、ありがたく稼がせてもらいましょう。


<会社経営関連>

・ 見えない資産減少

 これまでのシリーズは経理システムが簡素だったため、年度末の決算画面だけを見ていればほとんど事足りていました。
しかし今作では時間の概念に大きな仕様変更があったため、経理関連のシステムが大きく変わりました。

中でも支出関連の項目は大きく変化しており、年度が切り替わると減価償却費などの費用により総資産が大きく目減りしてしまいます
これは資金から支払われるものではないため、もしかすると気づきにくいかもしれません。
これに従来の法人税・所得税がかかるため、会社の資産は第1四半期(4月~6月)にこれまで以上に大きく削られることとなります。

「日本は会社を興しても潰れやすいから海外の評判がよろしくない」というのもなんとなくわかる気がしますね。
 <おまけあり>


・ 株式配当

 前作までは株式を上場するまでは株式配当を設定する必要がありませんでした。
(事実上の無配設定)

しかしA3Dでは現実の会社法に沿わせているためか、純資産に一定以上のプラスがあれば上場していなくても株式配当画面が表示されます
一応株式会社という設定なので、むしろこれまで上場しないと配当設定しないでよかった事のほうが異例だったといえますが。
 <おまけあり>


・ 株式配当画面の変化

 A3Dの株式配当画面には、新たに「他社の配当利回り平均」が表示されるようになりました。
これにより、他社の配当状況を参考にしながら利回り比率を設定する事が可能になっています。


・ 車両開発プランの留意点:

 A3Dでは、前作よりも豊富な車両開発が可能になりました。
そのため、少しだけ仕様変更が入っています。

まず、自社が所有してないタイプの車両を開発する場合、どれか1つの能力を上げなければなりません
前作でできた設定なし、カラー設定のみ変更は新規開発ではできないということになります。
なお、一度開発した車両を「改良」する場合なら、何も変更しない開発が可能です。

また、開発時の報告で車両のパラメーター上下に関する情報が入ることがあります。
これは選択した性能上昇とは別に追加されるもので、メリット、デメリットのどちらかが追加されます。
多くは「運行費用の上下」なのですが、別の性能が変化するようなこともあるようです。


<その他>

・ モブ設定の意外な利点

 A3Dで復活(?)したモブ住人およびモブ車両は、サテライトや散策・車窓表示を華やかにしてくれます。
その反面、渋滞などを引き起こす厄介者にもなりやすいため、こだわり派の人は設定 OFF でプレイしていることも多いかと思います。

しかし実は、以下のような意外な利点があるのです。

 その1
モブ車両が渋滞しやすい地点は道路設計上問題がある可能性が高い状態になっています。

こういったところは「交差点付近に簡易停留所がある」「5叉路以上の複雑な交差点になっている」「繁華街なのに道路以外の交通インフラがない」など、現実でも結構迷惑な状況になっているケースが多いです。

もし頻繁にモブ車両が渋滞する地点があれば、道路接続を変えたり停留所の位置を変えたりするなどの是正が急務です。
また、バス停留所やトラック停車場を密集させたうえにUターン設定にしているとモブ OFF でも渋滞する事があるので、折り返し運行の設定にも注意するようにしましょう。

 その2
モブ住人の動きと交通機関の利用状況は比較的リンクしています。

公式には駅の人数=利用者数、という情報がありますが、街中を歩いている人は「交通機関まで歩いている」だけでなく「交通手段がないのでしぶしぶ歩いている」ということも表しているようです。
そのため、公共交通機関が少ない地域でモブ住人があふれているようなところがあれば、鉄道やバスなどを通してやると公共交通の利用者数が増えて収益を上げられるかもしれません。


・ 「昭和」と「平成」

 A3Dの時系列は現実の暦に即していて、「1989年1月8日」を境に和暦の「昭和」と「平成」が切り替わります。
もちろん元号表示にしていれば年の表記が変わるわけですが、それ以外にも社員の服装が変わったり社員旅行の1枚絵がハデになったりなどといった細かい変化があります。


・ これって時事ネタ・・・?

 A3Dの年月日が現実の暦と同様になっていることは前述のとおりですが、時事ネタ表示を有効にしていると発売日までに起きた現実の出来事がアナウンスされます。
ちなみに元ネタがどれだけわかるかで大体の歳がばれます^^;

 さて、この時事ネタは主に大きな社会現象になったものが中心なのですが、実は本作品シリーズに関連するネタもこっそり仕込まれています
ヒントのひとつは「S60.12.10」です。


以下、本編のおまけ

ゲーム小ネタ:A列車で行こう3Dの微妙な小ネタ(交通インフラ編)

あまりにも長くなったので交通インフラ関連以外は別ページに移しました
子会社ほか編

<はじめに>

 この記事は、「A列車で行こう3D」(以下、A3D)のシナリオプレイとコンストラクションの過程で気づいた些細なネタのまとめです。
たぶん、そんなに役に立つものではないと思いますので、その旨ご了承くださいませ。

なお情報ページがかなり長くなったので、読み物的な書き方や他サイトの情報などは極力削っています。
また本筋とちょっと外れた補足事項に近い内容は、折りたたみ部以降に記載を移していますので、読みたい方は「続きを読む」からどうぞ。


<交通インフラ全般>

・ 最小敷設単位の違い


 これまでのシリーズでは鉄道と道路は1マス以上から敷設できましたが、A3Dでは最小敷設単位が2マス以上になっています。
そのため、「地下通路を止めるための1マス地下トンネル」とか、「高架を1マスだけ残して造った謎の柱」とか、といった事は手軽にできなくなりました。

また、この仕様変更で対面道路を1マスだけにすると強制撤去されるようになりました。
線路については2マス敷設してから撤去することで1マス残しの状態にすることが可能なので、「廃線再現」や「罹災マップ」などの特殊設定を考えている人はご安心ください。

 A3Dで新規追加された路面電車軌道は、一応1マス長から敷設が可能です。
ただし、4マス長(折り返し地点2つと分岐点2つ分)以上敷設しないと路面電車の運行はできないことに注意してください。
そのうえ、路面電車軌道が3マス長以下の2車線道路は自動車も通行禁止になるため(道路の進入設定は有効なままで!)、自社車両はもちろんモブ車がこの地点に突っ込むと緊急停車して大惨事になるので注意が必要です。

もしフレーバーでこういった通行禁止マスを設定したい場合は、自社車両の折り返し設定を調整するだけでなく、モブ OFF 設定にしてモブ車渋滞が起きないようにしましょう。
 <おまけあり>


・ 隣町の接続可否

 これまでの作品は、一部を除いてマップ端に線路や道路のマスを作ると「隣町への接続線」をほぼ無条件で作れましたが、A3Dでは一部のシナリオマップに接続線を作れないマップ端が設けられています。
これは前作であった「一部の孤島マップでの地下抜け道」を封じて正規の難易度にするための方策と思われます。
資源価格の確認画面を表示した際にグレーアウト表示された隣町がある場合、そのマップ端には接続線が作れません。

 なお、コンストラクションモードで作成する自作マップでもこの設定は行えます。
設定が行えるのは「ゲーム情報」の「地域設定」で、隣町を示すマップ四方の青いバーをタッチすることで切り替えられる隣町の規模」の一つとして接続しない設定があります。
これをうまく使うことで「隣町接続禁止の孤島マップ」や「列島をインフラ接続する列島マップ」といったものも作れるかもしれません。
 <おまけあり>


・ 特殊な接続線

 その1
A3Dでは鉄道で隣町と接続する方式として「複線」が追加されましたが、この設定を行う際は2軌道それぞれをマップ端に延ばす必要はありません。
街から出る軌道だけをマップの端まで延ばせば、「接続線切替」という設定ボタンで簡単に接続方式を切り替えられます
なお、必ず延ばした軌道が「街から出る接続線」で固定されるので、複々線などの複雑な路線を組んでいる人はつなぐ線を間違えないよう注意しましょう。

 その2
前作では道路・鉄道ともに高架では接続線を造れませんでしたが、今作ではこの制限が撤廃されて高架でも隣町に接続できるようになりました。
(隣町の接続可否設定が実装されたためかもしれません)
ただし接続線になる高架の下には「固定の橋脚」ができるので、橋脚を作れない河川や構造物のあるマスの上空では接続確認すら出ません。

 その3
一部の情報で「高架接続だと地上よりも安い」というものがありますが、正確ではありません。
正しくは海などの土地購入費が要らないマスの上空に鉄道の接続線を作ると、なぜか通常より安くなるというものです。
道路で接続しようとした場合、地表に土地があるところで接続しようとした場合は高額の費用を請求されるので注意してください。


・ 地下通路・地下街の「撤去」

 これまでの作品で「撤去できなくてウザい」「自然発展のジャマ」などと悪名高かった地下通路や店舗ですが、幸いなことに地下線路や道路を地下店舗などに重ねると上書き敷設できるようになりました
これにより、延伸予定マスに地下通路などがあっても容赦なく線路や道路を延伸できます。

今作にも地下構造物専用の撤去コマンドはないため、単にそれらを撤去する場合でも「線路・道路敷設>撤去」の手順を利用することになります。
ただし相変わらず地下線路や道路の敷設・撤去費用は高額のため、乱発しすぎると赤字の危険があるので注意してください。
 <おまけあり>


・ 河川の「縦断」

 新規登場の「河川」は、地上の線路や道路を交差させると橋がかかる仕様になっています。
この河川は一見「横断」しかできないように見えますが、実は川の流れに沿って「縦断」することもできます。
これを利用すれば、道路の下に水路がある光景、のようなものも作れてしまいます。

ただし2マス以上連続して敷設されることは想定されていないため、そのときの橋は1マスの河川橋が数珠繋ぎされたでこぼこしたものになります。
さらに河川上で折れ曲がることもできないため、河川が途切れるところまで直線で敷設する必要があります。
コンストラクションモードでは自由設計できるのであまり問題無いですが、シナリオマップでは注意が必要になります。


<鉄道関連>

・ 並行線路軌道の複線化

 これまではマップがグリッド単位の作品では線路をどのように配置しても単線軌道として扱われ、複線軌道は作れませんでした。
しかしA3Dでは、原則として平行に配置された2軌道は「複線」として処理されるようになり、「高架有道床」「高架防護柵」「踏切」は専用のグラフィックや処理になります。
悲しいことに「地上防護柵」にはこの処理が適用されないため、地上の複線軌道に防護柵をつけるとそれぞれの線路が柵で仕切られてしまい、ちょっとおかしい感じになります。


・ 道床の再設定

 線路詳細の「有道床」は、新規敷設時は変更できるものの改築メニューにはないため敷設後は変更できないように思われます。
しかし実は、高架線路だけは上書き敷設することでタダで道床設定を切り替えられます
残念ながら地上軌道の道床はこの手では変更できないため、撤去して再敷設しなければなりません。


・ ホームの横断通路

 駅ホームの横断通路は位置が固定されていて変更できないように感じますが、実は建設または改築の際に横断通路のあるマスをタッチしてスライドさせると移動できます
ただし橋上駅の駅舎部分のように、物理的に横断通路を配置できないところへは移動できません。
(そもそもそこに移動させる理由もありませんが)

なお、一般的な形状の駅で横断通路を配置しないようにするホームタイプは無いようです。
もし橋上駅など横断通路があると不自然な駅の場合は、ホームを降りるタイプの通路に切り替えましょう。


<道路関連>

・ 2車線道路の橋脚の扱い

 今作で採用された「2車線道路」は、高架にしたときどちらか片方のマスに橋脚が設置されていれば2マス全体に橋脚が設定されているのと同じ扱いになります
そのため、片側の橋脚を撤去してやることで「高架道路の真下に線路や道路を配置する」という光景を裏技なしで作れます。
もちろんうまくやれば、「駅の上空を覆う屋根」みたいなものも実装できてしまいます。

ただしかなりの資金と街を破壊するくらいの再開発、そして橋脚をうまく配置するテクニックが必要になるでしょう。
もしやりたい場合は、資金無限のコンストラクションモードで試すのが懸命です。

 ちなみに「複線扱いの高架線路」でこれをやっても意味はなく、橋脚がなくなった高架は強制撤去されます。
実は今作にも橋脚なし高架を実現できてしまうバグ(?)があるようですが、自身の主義に反するのでここでは取り扱いません。


・ 線路・道路の平面直交

 これまでの作品では、どのハイトでも線路と道路は平面直交が可能で、地上だろうが高架だろうが踏切ができていました。
しかしA3Dでは、道路との平面直交は地上に限るという仕様に変更されています。
つまりどういう事かと言うと、地下道や高架には踏切や交差点ができないということです。

このため、道路を横切りたい場合は道路の上下や地下をくぐるなどのハイト変更を行う必要が出てきました。
また道路同士を合流させたい場合は、新機能の「分岐」も駆使する必要があります。

 なお線路同士の平面直交は、これまでどおり高架でも地下でも問題なくできます。


・ 折り返せない分岐

 A3Dで追加された高架道路との接続に使用する「分岐」という特殊な道路により、前作までは難しかったインターチェンジやジャンクションといった分岐合流道路を「らしく」造れるようになりました。

ただし、この「分岐」は道路の終端に造ってはいけないという隠れた制約があります。

というのも、今作ではPC版最新作にならって道路の両端が折り返しポイント専用のパーツに変化するようになったのですが、分岐の接続ポイントは「道路の途中パーツ」で固定されているのです。
そのため、もし道路の終端に分岐を造ってしまうと、折り返しポイントが消失して車両が折り返せなくなってしまうのです。

特にモブ車は道路に沿って移動するため、容赦なく折り返せない道路に突っ込んできて詰まります。
モブ ON の設定でプレイしている人は、必ず分岐接続点の両側に道路を作って折り返せるようにしましょう。


・ 路面電車軌道敷設後の2車線道路

 路面電車軌道が敷設された2車線道路は、一見すると自動車レーンが減っているように感じると思います。
しかし実際には、現実と同様に自動車も通行可能な供用レーンという扱いになり、路面電車が走行していなければ車も通れます。

ただし原則として右側のレーンは追い越し専用なので、ほとんどモブ車しか走りません。


・ 砂利道の有効範囲

 A3Dでは路面の種類として時代を感じる「砂利道」を敷設できます。
ただ当然ながらというか、この路面設定は地表に直接敷設した場合のみ有効になります。
高架や勾配はもちろん、河川にかかる橋など地表以外の場所に砂利道を敷設しようとするとアスファルトの通常路面になってしまいます。


・ 2車線道路と対面道路の接続

 片側2車線道路と通常の道路(対面道路)は敷設に必要となる幅が違うため、接続方式がやや独特になります。

O 直線接続
 対面道路は2車線道路折り返し部の左車線にしか接続できません
そのため、接続部は常に「左右反転のЧ」のような形状になります。

O 交差点
 直線部に対しては自由に交差出来ますが、曲がり角と丁字路には交差点ができません
曲がり角や丁字路に接続したい場合、一度交差点が十字路または丁字路になるよう「はみ出した道路」を造り、そこに別の種類の道路を直線接続する必要があります。
当然、すでにある交差部分から2車線道路を曲げて丁字路や十字路を作ることもできません。


<路面軌道関連>

・ 路面電車軌道の分岐ポイント

 路面電車の軌道は2車線道路上に敷設しますが、分岐点は鉄道と同じく「三叉」にしか設定できません。
つまり、分岐の「枝」にあたる軌道からは1方向にしか曲がれないことになります。

また、交差点の4方向から路面電車軌道を敷設すると交差点部分は必ず直交軌道に変わって直進しかできなくなります
たとえ三叉の状態から軌道を増やしたとしても、元の分岐設定は破棄されます。

複雑に入り組んだ路面電車軌道を設定している場合は敷設時の分岐設定忘れや上書きによる分岐消失に注意しましょう。


・ 路面電車軌道のある踏切

 路面電車軌道のある2車線道路に踏切を設定すると、遮断機が下りている間は路面電車もちゃんと停止線で停車します。
これまでのシリーズのような「鉄道軌道の直交扱い」ではなくなったため、同時間帯に直交交差部(踏切ではない)へさしかかると双方が緊急停止してしまってダイヤが狂う、といった不都合な事象は起きなくなりました。


以下おまけ

iPod小ネタ:楽曲やアーティスト名などをうまく「ソート」するコツ

For English or other languages user.

 Because this article is specialized in Japanese, turn up odd sentences if translate this article by Google standard or other translator.
So, I prepared English article below weblog separator.
If you want to read this in English, click the '続きを読む' (Read more) and display the full text.

<但し書き>

 冒頭から英文(ブロークン気味)でなんぞこれ?と思われるかもしれませんが、海外の人向けの案内文です。
日本語特化の人はこの後の部分だけ読めばよいです。


<はじめに>

 元々、iPodやiPhoneは欧米言語圏で使用されることを前提とした設計となっています。
そのため、中国語や日本語の漢字、ハングル、ひらがな・かたかな、タイ文字などの独特な文字を含む楽曲を転送すると、正しいソート順にならず楽曲やアーティスト、アルバムが探しにくくなります。

このようなときに役立つのが「よみがな」です。
設定するのはかなり面倒ですが、楽曲インポートをする際に「よみがな」を適切に指定してやれば、検索しやすいソート順になります。


<欧米言語>

 ほとんどの場合、そのままの表記で問題ありません。

ただし、英語以外の言語でよく見られる「アクセント文字」はアクセント記号を取り除いた文字に置き換えましょう。
この文字は Unicode と呼ばれる文字セットではアルファベットより後に配置されているので、これを含まれるとソート順が狂う可能性があります。
同様に、「AE」などの「合字」は2文字に分割して入力しましょう。

とはいっても、日本語環境で入力しようとすると勝手に変換されることも多いのですが^^;


<ラテン文字以外のアルファベット、文字を使う言語> *日本語以外

 ラテン文字、つまり一般的に「アルファベット」と呼ばれる文字以外を使う楽曲を純粋に読みだけでソートしたい場合は、単語の発音をアルファベット表記にして設定します。
アラビア文字やキリル文字などといった特徴的な文字で表記された楽曲などに有効です。

もし日本語の楽曲と混在させたいなら、ひらがな・カタカナの読みに直したものを設定すると良いです。


<日本語>

 すべての「よみがな」をひらがなまたはカタカナで統一するのが一番良い方法です。

ただしこのとき、「濁音」「半濁音」つきの文字(「が」や「ぱ」など)をそのままにしておくと、それらの文字が後回しにされてうまくソートされないこともあります。
こういった場合は、濁点や半濁点のない文字に置き換えて設定しておくとうまくいきます。

同じ理由から、「長音記号」を実際に発音する母音に置き換えてやるとさらにソート性能が上がります。

 例:「スーパーカー」>「すうはあかあ」

 また、全角文字と半角文字が混在するのもよくありません。
全角と半角の文字は別のものだと認識される事が多いので、どうしてもソート順が狂いやすくなります。
ひらがなカタカナは全角で、英数記号は半角で入力しておくのをお勧めします。

なお、ひらがなとカタカナ、大文字と小文字が混在するのもあまりよくありません。
どちらかで統一したほうが良いでしょう。

English document is below.

ゲームなど小ネタ:自然に見える(?)口パク

<前置き>

 以下の内容は自身の感覚でうまくいっているように感じたやり方、というものになります。
なので、実際にやって感覚にあわなくても「うまくいかねぇぞゴルァ」とかと怒らないでくださいね。


<はじめに>

 Project DIVA シリーズにある PV エディット機能や MMD などの 3D モデルモーションソフトなどで「歌にあわせたクチのモーション」、いわゆる口パク設定・リップシンクをさせようとしたとき、通常は単に「あ・い・う・え・お・ん」という動きを割り付けます。

しかし、適切なモーション割り当てをしたはずなのに実際に再生してみると微妙に見えることがあります。

これは、実際に発音するときには「発音前・最中の形状変化」や「基本音と異なる形」などの細かい差分動作が多いためです。
これを現実の感覚に近い3次元(2.5次元)モデルできれいなモーションパーツを割り当ててしまうと、アニメなどで実装するときと比べて違和感が際立つ、ということになります。
これは実際に鏡の前でチェックしたほうがわかりやすいかもしれません。

こういったところも、継ぎ接ぎ感の強くなりがちなボーカロイド音声を滑らかにしようとパラメータ調整する「調教・調声」と似ているかもしれません。

なお、以下の設定例には Project DIVA F の PV エディット機能を使用していますので、他のゲームソフトやモーションツールではその機能にあわせてモーション補間設定を入れてください。
もしかするともっと効率のよいやり方もあるかもしれません。


<補間口パク>
 一部の音については、発音前もしくは発音の冒頭に「実際の母音と異なる口の状態」をしたあと、本来の音の口になります。
補間口パクの入れ方は至って簡単です。
  1. 音の段(あいうえお)に合った口パクを設定
  2. 該当する口パクの1フレーム以上一瞬手前の位置に「補間口パク」を挿入
  3. 「補間口パク」とそれに続く口パクのモーション補間を「なし」に設定
ポイントは、補間動作が発生していることを際立たせるために、あえてモーション補間をしないことです。
もちろん滑らかさを際立たせたければモーション補間を生かしたほうが良いと思います。
しかし、Project DIVA では0.1秒以上の補間を短時間に連続させると最後のモーションしか再生されなくなる場合が多くなります。
これを PV エディットでやるのはかなり難しいので(特に PSP 版)、気軽に作りたいなら補間なしにしておくと良いでしょう。


・補間口パクの入る音

1.「ば」「ぱ」「ま」行
 これらの行の音は、母音発声前に一瞬「閉じた口」になります。
これらは、「補間口パク」=「口閉じ」or「ん」 を、発音の直前に入れます。

ただし、直前の音が「ん」の場合は設定の必要がありません。

2.「や」行
 この行の音は、母音発声の冒頭が「い」の口から始まります。
この行は、「補間口パク」=「い」 で、発音開始と同じフレームに配置します。
本来の音に当たる口パクはその少し後にずらします。

ただし、直前の音が「い」の場合は設定の必要がありません。

3.「わ」行
 この行の音は、母音発声前の口が「う」になります。
この行は、「補間口パク」=「う」 にし、「や」行と同じように設定します。

ただし、直前の音が「う」の場合は設定の必要がありません。

4.「あ」の段の連呼
 「あ」の段の異なる音を「しっかり区切って」発音させる場合、次の音を発生する前に口が半開き程度まで閉じます。
テンポにもよりますが、連呼間隔が長ければ3分の1程度、短ければ3分の2程度の開き方になります。
ただし、同じ音を連呼する場合は設定の必要がないので注意してください。

この場合は、「補間口パク」=「え」 を、発音の直前に入れます。
もしより大きく口を閉じているように見せたいなら、「え」の代わりに「お」を入れてもいいかもしれません。

なお、他の段の音は「あ」ほどの極端な動きにならないので、特に気にしなくてよいです。


<基本音と異なる形>

 外国語などでは一般的ですが、実際に発声される音と、その発音をかな表記したときの文字が異なるものが多々あります。
これはその言語特有の発声方式と日本語のミスマッチによるもので、こういった発音をかな表記に変換して割り当ててしまうと、かなり違和感のあるものになってしまいます。
とはいえ、日本人的イントネーションであれば「かな棒読み」で通用するので、そういった楽曲であれば気にする必要はないかもしれません。

ただ、最近のライブラリには英語対応などのものも増えていますので、そういったものを使用した楽曲だと気にしたほうがいいかもしれません。
なお、自身はあまりそういったところに詳しくないので、ネイティブ発音に詳しい人や wikipedia の記述などといったものをあたってください。

 ちなみに、日本語でも該当する音としては、以下のものがあります。


・ 口の閉じない「ん」

 「ん」の後に口閉じの発生しない子音が続くとき、滑らかに発音しようとすると口が完全に閉じない状態で発声します。
この音に「口閉じ」や「ん」をそのまま割り当ててしまうと、やや違和感が残ることもあります。

こういった場合、「え」などの「半開き」に近い口パクを代わりに割り当てるとやや自然になります。
もしこだわるなら、”補間モーションありの「口閉じ」”に置き換えて半開き状態になったところで次の口パクに切り替える、という手もあります。

なお、スローテンポの曲の場合や直前の音が口閉じする子音の場合はしっかり口を閉じるので、こういった設定は必要ありません。

2014年9月10日水曜日

日常:廉価製品トラブルメモ

 いろいろと身の回りで起きたトラブルと注意点(?)をメモしていくページです。

<ハンドグリップ自己発電型懐中電灯>

 一部の低価格製品で自己発電レバーを使用している際、手を滑らせるなどして勢いよくハンドグリップが跳ね返ると、グリップがケースから外れてケガをするおそれがある。
最悪、ケースそのものが破損することも。

原因はハンドグリップのせり上がり側に「穴を開けて」ストラップを追加しているため。

こういった製品では、開けられた穴によって本来の想定よりもケースの強度が大きく低下し、バネの反発を抑えきれなくなってしまう。

おおむね「使い捨て」を前提としているようなので、緊急時以外は使用しないことが望ましい。
どうしても長期使用したい場合は、ストラップを取り外して穴を塞いだうえ、ケースのグリップの開く側にテープを巻きつけるなどの補強をする必要がある。


<電子機器関連製品>

 接続ケーブルやリーダライターなどの電子機器は通常のブランド付き製品より「突然死」割合が高い傾向にある。
特に市価数100円以上の製品が値引きなしでワンコイン、ツーコイン(税抜)なら、その確率が非常に高いと弁えて使用したほうが良い。
そういったものは販売元しか明記されていないものが多く、製造元から低品質品を確認しようとしてもすべがない。

もし破損されると困るような備品であれば、それなりの金額を出しても信用できるブランド付き製品を使ったほうが良い。

なお、廉価品だとスペックにやや難のある製品が含まれることもある。
スペックを気にしないプライベートユースであれば問題ないが、ビジネスユースなら正直考えたほうが良い。
仮にブランド付きでも多用すれば破損率が高まるので、元々の信頼度の高さは非常に重要になる。


<アルカリ乾電池>

 低価格品の場合、高価格品よりも寿命が比較的早く切れるものが多い。

特にポータブル携帯機器(古いゲーム機や音楽プレイヤーなど)や乾電池式の携帯充電器など、比較的長い時間にわたって高い出力を求められるもので起こりやすい。
なお、オフィス向けの事務用品でもそういった傾向があるらしい。

これはもともと、アルカリ乾電池が「長期間にわたる高出力」にあまり向いていないことによるもの。

当初(といっても十数年単位前)は、アルカリ乾電池は「出力は高いが寿命短め」という触れ込みになっており、かつてはゲーム機で使用すると2、3時間程度で切れる事もあった。
廉価品は旧来の技術仕様で作られているものが多いと推定されるため、昔よりも必要電力が高い最近の製品と組み合わせるとかなり早く寿命になる。
かつての乾電池事情を知らない(=長寿命型アルカリしか知らない)世代だと、特に「寿命が短くなった」と勘違いしやすいと思われる。

 こういった機器で使用する場合は、廉価品でない長寿命型を購入する事が望ましい。
特にデータバックアップを必要とする機器については、常に一定量は通電されるため寿命が短いものは使用しないほうが良い。
もちろん近年開発された高出力型のものを使用する手もあるが、古い機器だと電気回路に負荷を与える恐れが高いため、説明書などに「使用できる」とされていない限りは使用しないのが望ましい。

また、あまり使用しないリモコンなど電力消費が一部の機器については低出力長寿命の「マンガン乾電池」を装着するのが望ましい。


<衣料品>

 低価格品、特に100円均一などの製品は比較的耐久度の低いものが多い。
多くが良くて数ヶ月で破れたりほつれたりなどし、中には数日で着けるに堪えない状態になってしまうものも。
仮に繕ったとしてもその周囲から再び破れるなどしてしまうことがほとんど。

出先ですぐに用立てしないといけないのに衣料品店がない、所持金がないので衣料品にお金をかけたくないなどの特殊な事由がない限りは、少々高くても衣料品専門店で購入したほうが良い。

2014年9月7日日曜日

日常:ファスナー閉じ式の靴を履いていると勝手に開く

症例:
  • ファスナー閉じ式の靴で歩いているとファスナーが勝手に開いてしまう
  • ファスナーが完全に閉じてくれない、閉じてもすぐに少し開いてしまう
対処の前に:
 ファスナーは、スライダー部分にロック機構がある/なしで2つに分かれます。
それぞれでファスナーの開きやすさが違うため、対処法も違ってきます。
基本はロック機構がついているスライダーの方が開きにくいですが、正しく使わないとロックがかからないだけでなく、ロック機構が壊れてしまう場合もあります。

対処1-ロック機構がないファスナー:
 ロック機構がないファスナーは、スライダーが固定されません。
つまり、靴を雑に履いているとスライダーが動いてファスナーが開くので、スライダーが動かないような靴の履き方をする必要があります。
ということで、足のサイズや歩き方・走り方に合わせて靴選びをしたり靴紐の締め方をしたり、といった工夫が必要です。

逆に言えば、そこさえおさえておけば、ファスナーが開くことはそうそうありません。

対処2-ロック機構があるファスナー:
 ロック機構があるファスナーは、スライダーが固定されるので、ファスナーが開くことはめったにありません。
ただし、スライダーの引手の状態でロックのON/OFFが切り替わる機構になっているため気をつけましょう。
  • スライダーの引手を垂直に起こす・・・ロックOFF
  • スライダーの引手をファスナーテープの留め具方向に寝かせる・・・ロックON *製品によっては引手を放すとロックがかかるものもある
ロック機構がついているのにファスナーが開く場合、引手を寝かせていないか、寝かせる方向が間違っている可能性が高いです。
もし、寝かせる方向があっているのにファスナーが開く場合、ロック機構が壊れている、ロックできないくらいの負荷がかかっている、などの可能性があります。

特に、ファスナー部分から「カリ、カリ」と音がすることがあるようなら靴が足にあってない可能性が高いです。
靴の履き方を見直すだけでなく、靴のサイズが足にあっているかもチェックしたほうがよいでしょう。

<雑談>
 ファスナーの靴といえば、昔は靴紐がうまく結べない子供向けとか、隙間を作りたくない防水防寒用のブーツなどに使われていたものですが、最近は紐靴+ファスナーの組み合わせも増えてきました。
ストレスフルな現代人のストレス源をすこしでも減らしたい、ということでしょうか。(時短にもなりますしね)

ただ逆に言うと、「脱ぎやすい=脱げやすい」ということです。
正しい履き方をしないと、靴が脱げて転んだり、頻繁に履き直しをして逆にストレスになる、ということもあるので注意しましょう。

 ちなみに、「ロック部分に負荷をかけすぎて壊した」は実話です。

以下、雑談の雑談

PC小ネタ:日本語入力とうまく付き合うには

 最近は「家電」のひとつとしてなじんでしまった感のあるパーソナルコンピューター(パソコン/PC)ですが、いまひとつ日本語入力の漢字変換が使いづらい、といった声が良く聞かれます。
実際、日本語変換ルーティンや学習機能に難があって使いにくい製品もないとは言えません。
中にはユーザー意見を取り入れながら改良中、といったものもあります。

しかし実は、ユーザー自身が変換辞書を「腐らせている」ケースもあるのです。


<変換が「腐る」わけ>

 一般的に入力ミスをしてしまった場合、誤った文字(列)を削除してから正しい文字を入力します。
一部の日本語入力システムなら、文字列を確定する前に Esc キーなどを押して文字列全体を削除してしまう手もあるでしょう。

 しかしユーザーの中には、「確定してからもう一度打ち直せばいいだろう」と思って誤った文字列をそのまま確定してしまう人も多いようですが、これが思い違いの元。

多くの日本語入力エンジンでは、日本語の係り受けを「文字列を入力確定した時点」で単語や係り受けなどを学習してしまいます。
この動作は携帯端末にある「予測変換機能」でも同様です。
場合によっては直前の変換内容も記憶しておき、その内容と連動させて変換内容を変えるものもあるようです。

そういった複雑な処理が行われるため、誤った入力ばかりを繰り返していると「間違った日本語を連発する不慣れな外国の人」のようなおかしな日本語変換辞書が出来上がってしまうのです。
しかもどうやら一部の入力エンジンではこういった誤変換学習を強めやすい設計になっているらしく、単漢字・記号変換や文章の部分訂正を繰り返すとごく短時間で辞書を腐らす事ができるようです。

これが個人所有の端末ならば「自業自得」ですので特にどうということもないですが、会社や学校などにある共有端末の場合だと笑ってもいられません。
自身の誤った辞書学習のせいで、その他大勢が迷惑する可能性もあるのです。
場合によっては、これが原因で組織間や人間間のトラブルに発展するかもしれません。

ですので、原則としては「丁寧に日本語入力する」ように努めるのが基本となります。
  1. 漢字変換前に入力ミスを見つけたら、確定しないで入力しなおす
  2. 漢字確定後にミスを見つけたら、送り仮名も含めてすべて削除してから入力しなおす
  3. ひらがなのみ、カタカナのみ、英数字のみを入力する場合はうかつに漢字変換しない
  4. ユーザー辞書機能にはどうしても使いたい単語や人名地名などのみを、正しい品詞設定で登録する
  5. 単漢字変換による記号変換は極力避ける
  6. Windows OS 標準の入力エンジンの場合、可能な限り長文で変換する。もし文節ごとに区切って入力したい場合は、必ず「前後の文脈を参照する」設定にしておく。また特に学習させたい係り受け関係がある場合に限り複数文節を一気に変換する
1と2はこれまでに書いたとおりです。
本来なら係り受けも含めて入力しなおすのが理想ですが、正直そこまでやるのは骨が折れるのであまりお勧めしません。

 3と4は、変な漢字変換候補を辞書に学習させないようにするための工夫です。
巷ではよく口語体の変語(「ふいんき」、「うるおぼえ」、「シュミレート」などなど)を素面で変換入力してしまう人がいます。

しかしこれらを無理矢理変換してしまうと、日本語入力ソフトは「新語なのかな?」と素直に判断して変換登録してしまいます。
また、場合によっては誤った変換結果を「新語」として辞書登録してしまうこともあり得ます。
誤った文章を入力しやすくなるだけでなく恥をかいてしまう事態になってしまうことも考えられますので、本当に正しい日本語なのかどうかを意識して入力する事が必要です。

もちろん、ユーザーが辞書登録する単語などについても内容を吟味しておく必要があります。
システムによってはユーザー登録した単語を最優先して表示する仕様になっていることもあるので、むやみに辞書登録していると誤変換を誘発しやすくなります。
ユーザー辞書などに登録する単語は、変換できない人名地名やよく使う取引先、あるいは文章を入力する際に頻出する造語や新語など、「どうしても必要な文字列」に限定しましょう。

ちなみに、Windows 標準のシステムだと「人名/地名優先」に切り替えることで人名や地名に関する変換候補が増えるようになっています。
また、どうしても話し言葉で入力したい人は「話し言葉優先」に切り替えると口語体で入力しやすくなります。
なお、システム辞書をバージョンアップすると新語などが追加される場合もあります。


 5は、変な位置で文節が区切られたり普通の文章に変な単語が出てきたりしないようにするための処置です。

「”2”で”丸囲みの2”」や「”きごう”で各種全角記号」などの特殊な変換ばかりを繰り返していると、「2」や「記号」という普通の言葉も変換しづらくなります。
場合によっては普通の文章変換でも特殊な記号が混ざってくることもあります。

通常の文章を入力している際は特に、単漢字などの特殊な変換は避けたほうが良いでしょう。
なお、キートップから入力できる記号であれば、変換を使わず直接入力したほうが辞書が腐りにくくなります。


 6の場合は少々限定的なものになります。

一部の Windows OS 標準の日本語入力システムでは、文節を考えない文字列変換を繰り返していると、入力エンジン側でそれが本来正しい日本語だと誤解して変換優先度を変えてしまうようです。
これはある程度辞書が出来上がった状態でも発生しやすいようなので、細心の注意が必要です。
しかもシステムの「仕様」によるものなので、例えシステム辞書を初期化したとしてもすぐに再発してしまいます。

ちなみに長文の一括変換の場合は比較的誤変換がおきにくいようなので、もしタイピングに自信がある方は試してみても良いでしょう。


 しかし、どうしても使い込むうちに「ひずみ」はできてきます。
辞書がおかしくなった場合の対処法をいくつか挙げてみます。


<自動登録単語・予測変換内容を修正・削除する>

 一部の日本語入力システムには、変換確定した文字列が新語と判断した場合、自動で辞書に登録してしまう機能があります。
この辞書は登録の手間が要らないのでそれなりに有用なのですが、日本語は非常に複雑なため品詞が適切に登録されない、という問題があります。
この「品詞誤り」の単語を辞書に残しておくと、適切に文節が区切られなくなっておかしな文章が出来上がってしまう可能性が高くなります。

そういった機能を持つ日本語入力システムを使っている場合は、自動登録単語の内容を調べてみたほうが良いでしょう。
もし「不自然な語句」があるなら、内容の訂正や削除を行いましょう。
ちなみに単語辞書であれば部分訂正が可能ですが、予測変換の場合は学習内容の初期化以外の削除方法が無いこともあります。

もちろん、自身が動詞などの活用形を持つ単語登録するときにも品詞に十分注意しましょう。


<ユーザー登録語句の内容を見直す>

 ユーザー辞書へ登録できる語句は、原則としてほとんど制限がありません。
読みと変換語句に何らの関係性がなくても、品詞がめちゃくちゃでも、システムの制限に引っかからなければ何でも登録できてしまいます。
だからといって「異常な語句」をむやみに増やしてしまうと、適切に日本語変換されない状態になってしまいます。

また、よく取引先の名前を短縮登録することをアドバイスしている書籍などを見かけますが、日本語でよく使われる文字列に対して短縮登録先を設定するのはあまりお勧めできません。

(例) 「アルマジロ運輸」=>”ある”、”あう”、など 「英雄商事」=>”えい”、”えいし”、など

こういった変換登録をしていると、普通の文章を変換しても短縮変換が優先的に表示される事が多くなり、入力ミスを起こしやすくなります。

 このような短縮文字列を登録する場合は、先頭の文字を全角記号などにして「これは短縮ですよ」とわかるような登録内容にすることをお勧めします。
例えば先の例の場合なら、「#ある」や「*えい」などで登録しておけば変換事故を起こしにくくなります。
ちなみにこれは、昔懐かしい固定電話の短縮ダイヤル(専用ボタンではなく)機能で利用されていた手法です。


<システム辞書を初期化する>

 それでもまだ変換結果に不満があるなら、いったんユーザー辞書をリセットして初期状態に戻すこともひとつの手です。
折角育て上げた辞書が消えるのはつらいところですが、不具合がある状態のまま使い続けるよりはましになることが多いです。

ただし一部の入力システムではこの処理に不具合があり、学習結果だけでなくシステム辞書そのものを消してしまう(か、参照できないようになる)ことがあるようです。
うかつには使用せず、「最後の手段」として慎重に使用するようにしてください。


以下、ちょっとしたおまけ

はみ出しコラム:馬鹿にされる「チラシの裏」だけど

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2014年9月3日水曜日

日常:CD/DVDトレイが開きづらく/開かなくなった

症状:
 CD/DVD/BDなどのトレイが正しく動かない。具体的には以下の動き。
  • 閉じているトレイが開かない
  • トレイがすぐに開かない、もしくは開くときや閉じるスピードが一定ではない
  • トレイを閉めると勝手に開く、もしくは閉じきらずに開いてしまう
対処の前に:
 トレイが開かなくなるトラブルが起こりやすいのは、モーターを使って自動開閉する昔ながらのメカニカルタイプがほとんどです。
最近のタイプに多い「バネでトレイを押し出すもの」はトラブルが起きにくくなっています。

ちなみにディスクトレイが正しく動かない場合、ほとんどは機器の耐用年数を過ぎています。(つまり寿命)
簡単に直れば良いですが、製品の寿命はどうにもならないので、本体の買い替えも検討しましょう。
外付け機器の場合はそれだけ買い換えればOKですが、本体と一体になっているものはメンテナンスで直らなければ全体を買い換えないといけません。

対処1-レールの潤滑油を塗り直す
 一番軽いメンテナンスで済むのは、レールに塗られた潤滑油が古くなって滑りが悪くなっているケースです。
たいていの製品はトレイの裏側に潤滑油の塗られたレールがあるので、それを拭き取って新しい潤滑油を塗ればOKです。
ちなみに潤滑油はグリースなど乾燥しにくいものが多いですが、拭き取る前に潤滑油の種類をチェックしておきましょう。

対処2-モーターにつながる滑車部分を掃除する
 製品の中には、トレイを開けるとモーターにつながる「滑車」が見えるものがあります。
こういったものはトレイを開け閉めするたびにホコリが中に入り、滑車部分や、滑車同士をつなぐゴムリングに付着することがあります。
この汚れがひどくなると滑車部分がスリップして、結果的にトレイが開かない/閉まらない原因になります。

潤滑油を塗り直しても駄目な場合は、滑車部分と滑車をつなぐゴムリングを掃除してみましょう。
ゴムリングは、滑車と接触するリングの内側を中心に掃除しましょう。

対処3-本体を分解してメンテナンス
 最後の手段は、製品をバラしてフルメンテナンスすることです。
劣化している場所がわかるので、直せるかどうか確実に判断できますし、メンテナンスもれもなくなります。

しかし、電気機器をメンテナンスできるスキルが無いとどうにもならず、素人がやると単に壊してしまうだけなので、これはおすすめしません。
修理保証があるならメーカーや販売店に点検修理をお願いし、保証が切れているなら買い替えを検討しましょう。

注意点:
ホコリが沈着すると乾いたものでは拭き取れないので、水や薄めたアルコールに濡らして固く絞った不織布、うっすら湿らせた綿棒などを使う必要があります。