2014年9月16日火曜日

ゲーム小ネタ:A列車で行こう3Dの微妙な小ネタ(子会社ほか編)

元のページはこちら。 >交通インフラ編

<はじめに>

 このページはA列車で行こう3D(以下A3D)のプレイ中などに気づいた小ネタのうち、子会社や経理などにまつわるものを掲載しています。
今回も攻略にはあまりつながらないネタが多いので注意してくださいね。


<子会社関連>

・ 売却待ち物件の利点と問題点

 前作までは、物件の売却は「投売り価格での即時売却」しか行えませんでした。

しかしA3Dでは、物件を継続運用しながら買い手を待つ「売り出し」というオプションが増えました。
これにより物件を高く売れるだけでなく、子会社からは買い手がつくまでの間収益を得られるという会社の経理に優しいシステムになっています。

ただし当然のことながら、赤字物件でこれをやると「売るまで赤字、売れても大赤字」という悲惨なことになるので過信はほどほどに。


・ 前作の「産業誘致」

 前作にあったプラン「産業誘致」は、今作では都市開発に関する仕様が追加されたために実施できなくなりました。
(同じく前作にあった「市街化調整区域」が機能拡張された形になっています)

 ただ、物件の種別は制限できないものの土地の「売り出し」により似たようなことはできます
もちろん売り出しをキャンセルすれば自社の土地として自由に再運用できるところも同じです。


・ 意外な港湾封鎖要因

 これまでの作品で港を建設する場合、ある程度の開口部があってマリーナなどの邪魔物件がなければ自由に船が行き来できました。

しかしA3Dでは、それに加えて「貨物船の航行ルート上に高さ3F以下の水上橋がないこと」というやや厳しい条件があります。
(もしかしたら前作までもあったかもしれませんが)

もし海面に鉄道や道路の橋を建設した後に「船が航行・着岸できない」警告が出た場合、橋の高さを確認してみてください。
ちなみにこのハイト設定は子会社の港(にある大型クレーン)の高さと同じで、ハイトカット3F表示にして「港がX表示なのに橋が見える」場合はこの制約条件に引っかかっています。
勾配を追加するなどして橋の高さを上げてみてください。

もし高さが足りている場合は、従来作品どおり橋脚同士または橋脚と海岸構造物との間に3マス以上のスペースが開いているかを確認してください。
初期の橋脚間隔は2マスのため、多くの場合で橋脚改築が必要です。


<公共物関連>

・ 農業、漁業の資源生産拠点

 これまでの「資材」に加え、A3Dではさまざまな「資源」を生産、消費、売買できるようになりました。
ほとんどは子会社として建設できるのですが、農産物の「農業組合」、水産物の「漁港」は公共物のため、プレイヤーが建設することは出来ません。

 これらは都市部に出来る公共物らと同様に、農業組合なら「周辺に田畑が多い土地」、漁港なら「海の面積が比較的広い海岸線」に自然発生します。
どちらも狙って発生させることは難しいのですが、交通網が整備されるなど都市活動が活発になってくると突然建設される事があります。
初期資金の少ないシナリオや全般的に資金が枯渇しやすいいばらの道プレイでこれが出現した場合は、スーパーや物流センターといった関連資源を継続消費する子会社や隣町への輸出を利用し、ありがたく稼がせてもらいましょう。


<会社経営関連>

・ 見えない資産減少

 これまでのシリーズは経理システムが簡素だったため、年度末の決算画面だけを見ていればほとんど事足りていました。
しかし今作では時間の概念に大きな仕様変更があったため、経理関連のシステムが大きく変わりました。

中でも支出関連の項目は大きく変化しており、年度が切り替わると減価償却費などの費用により総資産が大きく目減りしてしまいます
これは資金から支払われるものではないため、もしかすると気づきにくいかもしれません。
これに従来の法人税・所得税がかかるため、会社の資産は第1四半期(4月~6月)にこれまで以上に大きく削られることとなります。

「日本は会社を興しても潰れやすいから海外の評判がよろしくない」というのもなんとなくわかる気がしますね。
 <おまけあり>


・ 株式配当

 前作までは株式を上場するまでは株式配当を設定する必要がありませんでした。
(事実上の無配設定)

しかしA3Dでは現実の会社法に沿わせているためか、純資産に一定以上のプラスがあれば上場していなくても株式配当画面が表示されます
一応株式会社という設定なので、むしろこれまで上場しないと配当設定しないでよかった事のほうが異例だったといえますが。
 <おまけあり>


・ 株式配当画面の変化

 A3Dの株式配当画面には、新たに「他社の配当利回り平均」が表示されるようになりました。
これにより、他社の配当状況を参考にしながら利回り比率を設定する事が可能になっています。


・ 車両開発プランの留意点:

 A3Dでは、前作よりも豊富な車両開発が可能になりました。
そのため、少しだけ仕様変更が入っています。

まず、自社が所有してないタイプの車両を開発する場合、どれか1つの能力を上げなければなりません
前作でできた設定なし、カラー設定のみ変更は新規開発ではできないということになります。
なお、一度開発した車両を「改良」する場合なら、何も変更しない開発が可能です。

また、開発時の報告で車両のパラメーター上下に関する情報が入ることがあります。
これは選択した性能上昇とは別に追加されるもので、メリット、デメリットのどちらかが追加されます。
多くは「運行費用の上下」なのですが、別の性能が変化するようなこともあるようです。


<その他>

・ モブ設定の意外な利点

 A3Dで復活(?)したモブ住人およびモブ車両は、サテライトや散策・車窓表示を華やかにしてくれます。
その反面、渋滞などを引き起こす厄介者にもなりやすいため、こだわり派の人は設定 OFF でプレイしていることも多いかと思います。

しかし実は、以下のような意外な利点があるのです。

 その1
モブ車両が渋滞しやすい地点は道路設計上問題がある可能性が高い状態になっています。

こういったところは「交差点付近に簡易停留所がある」「5叉路以上の複雑な交差点になっている」「繁華街なのに道路以外の交通インフラがない」など、現実でも結構迷惑な状況になっているケースが多いです。

もし頻繁にモブ車両が渋滞する地点があれば、道路接続を変えたり停留所の位置を変えたりするなどの是正が急務です。
また、バス停留所やトラック停車場を密集させたうえにUターン設定にしているとモブ OFF でも渋滞する事があるので、折り返し運行の設定にも注意するようにしましょう。

 その2
モブ住人の動きと交通機関の利用状況は比較的リンクしています。

公式には駅の人数=利用者数、という情報がありますが、街中を歩いている人は「交通機関まで歩いている」だけでなく「交通手段がないのでしぶしぶ歩いている」ということも表しているようです。
そのため、公共交通機関が少ない地域でモブ住人があふれているようなところがあれば、鉄道やバスなどを通してやると公共交通の利用者数が増えて収益を上げられるかもしれません。


・ 「昭和」と「平成」

 A3Dの時系列は現実の暦に即していて、「1989年1月8日」を境に和暦の「昭和」と「平成」が切り替わります。
もちろん元号表示にしていれば年の表記が変わるわけですが、それ以外にも社員の服装が変わったり社員旅行の1枚絵がハデになったりなどといった細かい変化があります。


・ これって時事ネタ・・・?

 A3Dの年月日が現実の暦と同様になっていることは前述のとおりですが、時事ネタ表示を有効にしていると発売日までに起きた現実の出来事がアナウンスされます。
ちなみに元ネタがどれだけわかるかで大体の歳がばれます^^;

 さて、この時事ネタは主に大きな社会現象になったものが中心なのですが、実は本作品シリーズに関連するネタもこっそり仕込まれています
ヒントのひとつは「S60.12.10」です。


以下、本編のおまけ
<本編のおまけ>

・減価償却費の注意点

 今作で追加された減価償却費は、所有している子会社や交通インフラに付随して発生する支出です。
そのため、運行しない車両を保有しつづけたり廃線にした鉄道路線を撤去せずに残し続けたりすると、その分だけ総資産も減り続けますので早めに処分しましょう。

ちなみに処分すれば一括で償却も完了します(たぶん)。


・ 現実の株式配当条件

 現実の株式会社で剰余金が配当可能になる条件は「純資産300万円」とのことです。
ゲームの上場条件よりもずいぶんゆるいですね。

とはいえ非上場の状態では可能な限り健全な経営をしないと配当性向(当期利益に占める配当額の割合)が高まりやすくなります。
このあたりは正統プレイをする(=資金増バグを使わない)A列車プレイヤーや、経理に強い方ならわかるかと思います。

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